
はじめに
こんにちは。中崎町整骨院の福井です。
今回のブログ記事では、中崎町整骨院に実際に来院された50代女性、小学校の先生の「右肩の痛み」の症例を通じて、その原因と対処法についてお伝えさせていただきたいと思います。
教職関係のお仕事をされていて、肩が痛くてお悩みの方にとってお役に立つ内容をお届けしていきたいと思います。
5分ほどで読める内容になっていますので、お時間がありましたら、ぜひ最後まで読み進めていただければ幸いです。
ご来院までの経緯

2ヶ月ぐらい前から、右肩を動かすと違和感はあったものの、生活に支障がないので、放置していたら、徐々に疼くようなジンジン、ズキズキとした痛みが出るようになりました。
寝ている時に寝返りを打つと痛みで目が覚めるようになり、起床時にもズキズキした痛みが出るようになりました。
最近は、仕事中に板書で右手を上げる時に痛みを感じるため、休み時間になるたびに、痛み止めを飲んでその場をしのいでいました。
その後、市販の痛み止めの薬を飲んでも、効かなくなってきたということでした。
【治療歴】
一週間前に鍼灸治療を受けて少しマシになったが、依然痛みのレベルは高いままだったため、病院にも行って診察を受けました。
レントゲン、CTの画像検査をしたものの、骨には異常が認められませんでした。
右肩の痛みの原因は?

鍼灸治療を受けても変化が出ず、病院の検査でも異常が見つからなかったため、インターネットで検索して当院を見つけられて、受診されました。
・問診・検査
お話を聞いた後に、首や肩の状態を確認するために、
☑︎体のゆがみ
☑︎筋力
☑︎可動域検査
これらを行い、問題点がないかを丁寧に確認していきました。
今回見つかった問題点としては、首の後屈(上を向く)にかなりの制限があることと、左右の回旋(首を横に捻る動き)に制限が認められました。
首や肩、肘、背骨のゆがみをチェックすると、首は右に傾き、肩は左右で高さに違いが見つかりました。
右肘は左に比べると、完全に伸びない状態になっていました。
背骨は真ん中の辺りで、右に凸になるようなゆがみ方になっていました。
こういったことが原因で、肩周辺の筋肉の緊張を生み出し、血液の流れや神経の伝達を悪くして、痛みを出しているものと判断しました。
治療のアプローチ
今回の患者様のケースでは、右肩の痛みをかばっていたからなのか、元々なのかは、判断できませんが、かなりのゆがみ方をされていたので、まずはゆがみを取るために関節を優しく動かしながら、正常な位置に戻していく治療を優先しました。
首の関節の動きを改善させることで、神経や血管の通り道を整備することで、肩の動きに変化が出ました。
また、肩甲骨の動きが悪かったので、スムーズに動くよう調整すると、最終のチェックで可動域がアップしていました。
今後、痛みの変化がどうだったのかを確認するために三日後にご来院してもらうことになりました。
今後は、痛みと可動域を経過観察していき、軽減しているようであれば、週一回のペースで治療を継続していくことでご了承いただき、初回の治療は終了になりました。
このように病院やその他の治療院に行っても原因不明な症状でも、一度ご相談いただければ
他とは全く違う視点でお体を診ることができます。
もし、現在お体の不調や痛みでお悩みの方はご相談だけでも構いませんので、ご連絡ください。
アフターフォロー

このような肩の痛みに関しては、治療を受けるだけでも、もちろん効果はあります。
ただ、治療を開始したばかりの時期は、どうしても元に戻りやすいこともあり、自宅や職場でできるストレッチや体操をご紹介させていただております。
今回ご紹介させていただくセルフケアは、10分もあれば全てできるものばかりを厳選しております。
治療を受けられない方が行っても、効果があるものなので、ぜひチャレンジしてみてください。
肩のストレッチ

①ベーシック
右腕を胸の前に持ってきます
↓
左の前腕で右の上腕(肘に近いところ)を押さえます
↓
左の前腕を使って肘を左の方へ動かしていきます
↓
右肩の後ろが伸びている感じがしたら20秒キープ
↓
反対も同じように行います
②応用
右腕を胸の前に持ってきます(手の位置を腰のあたりにします)
↓
左手で肘を包むように握ります
↓
握った肘を斜め下に引っ張ります
↓
右肩の後ろが伸びている感じがしたら20秒キープ
肩の体操

■雑巾掛け①
正座します
↓
タオルを膝の前に置きます
↓
両手でタオルを前に滑らせていきます
↓
肩周りが伸びるところまで行ったら、元の位置に戻します
↓
これを10往復行います
肩の体操②

雑巾掛け②
正座します
↓
太ももの横にタオルを置きます
↓
タオルを滑らせながら外へ移動させていきます
↓
これ以上手を伸ばすと痛くなりそうなところで止めます
↓
元の位置に戻します
↓
これを10往復行います
肩の体操③

①ベーシック 振り子
椅子など下にしっかり固定されたものにつかまって立ちます
↓
右手で500mlのペットボトルを持ちます(中に水を入れてください)
↓
前後に腕をゆっくり振ります
↓
あとは重みに任せてゆらゆらと振り続けます
↓
30秒行います
↓
反対側も同じように行います
②応用
腕を振る方向を前後から左右に切り替えて行います
やり方は①と同じです
肩の体操④

壁に手をつきます
↓
指で壁を歩くように這わせます
↓
できる範囲まで上の方へ指を持っていきます
↓
これ以上はいけないところで止めて、元の位置まで戻します
↓
これを5往復行います
首のストレッチ

首の前側を伸ばすストレッチ
座ってでも、立ってでも、どちらでもOKです
両手を胸の骨の上におきます
↓
両手を下にスライドさせながら、天井を見上げるように上を向きます
↓
この時にアゴを前に突き出すようにします
↓
首の前側全体が伸びていることを感じながら10秒キープします
↓
そのまま頭を左に傾けます 首の右前の部分が伸びたら10秒キープします
↓
そのまま頭を右に傾けます 首の左前の部分が伸びたら10秒キープします
↓
3方向を1セットとして、2セット行います
首のストレッチ②

首の横と後ろを伸ばすストレッチ
右手で頭の左側を優しくつかみます
↓
右手で頭を右に倒していきます
↓
首の左側が伸びている感じがしたら、10秒キープします
↓
次に反対側も同じように行います
↓
余裕があれば、頭を倒す角度を真横から少しだけ前に変えます
↓
少し首の後ろ側が伸びますので、そのまま10秒キープします
↓
反対側も同じように行います
セルフケアをする時の注意点
ご自宅や職場でセルフケアでストレッチや体操を行う時は、以下のことに注意して行うようにしましょう。
①初めから頑張りすぎない
初めはやる気がみなぎっていて、「よし!やるぞ!」と気合が入ってしまいます。
そうすると、回数を多く、種目を多くやろうとします。
結果、翌日にしんどくなって、数日できなくなってしまうということがよく起こります。
初めは、60%ぐらいのイメージでされると良いかと思います。
②痛いことをすれば早く治ると思わない
痛いけどもっと伸ばそう、痛いけどもっと押してみよう、といったように、痛みを我慢してやれば
早く良くなると考えている人も多いです。
これは大変危険で、症状を悪化させる恐れがありますので、ご注意ください。
③種目を増やさない
セルフケアに慣れてくると、余裕が出てきて、ご自身で見つけたものを追加でやってしまう人もいます。
もし一つ追加するのであれば、一つ減らすようにしましょう。
種目が増えると、種目をこなすことが目的になってしまいます。
こうなると何のためにセルフケアを行なっているのかを見失ってしまいます。
まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございました。
肩の痛みを放置すると、今回のケースの患者様のように間違いなくあなたの仕事と健康に悪影響を与えます。
ご紹介させていただいた、ストレッチやリハビリを日常生活に取り入れて、毎日少しずつ行うようにしましょう。
もし、2週間ほど継続して頑張っているのに、改善が見られない場合は、別の問題が隠れているかもしれないので、すぐに中崎町整骨院にご相談ください。
中崎町整骨院では、根本的な原因を改善するための治療を行っています。
予約・お問い合わせ方法

中崎町整骨院への予約やお問い合わせは、以下の方法で承っております。
院名:中崎町整骨院
監修者情報: 【柔道整復師 福井健人】
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