いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回の記事は以下の目次のようになっております。
【目次】
①はじめに
②コロナ禍で失ったもの
③デュシェンヌの笑顔
④健康になるために笑顔は必要?
⑤表情筋を鍛える簡単な方法
⑥表情を豊かにする整体
⑦まとめ
①はじめに
2019年の年末から始まったコロナ禍も、2023年5月8日に新型コロナウィルスの感染法上の位置付けが5類になったことで、一旦終了した形になりました。
そして、マスクを外す人も増え、在宅ワーク・リモートワークも減り、出社スタイルを取る企業も増えてきました。
一見すると普通の生活に戻っているように見えますが、人間の体には大きな爪痕を残すことになってしまったと私は感じています。それは、表情筋がうまく使えなくなっていることです。
この問題は対人関係において非常に大きな問題で、コミュニケーションを取って生きている人間にとって表情というのは、とても大切なコミュニケーションツールです。
コミュニケーションをうまく取るための道具としての表情をうまく使えないことでトラブルになるケースもあるのではないかと危惧しているため、今回記事にしてお伝えできればと思っています。
最後までぜひお付き合いください。
②コロナ禍で失ったもの
新型コロナウィルスが猛威を振るったことで、私たちの生活は一変しました。
これまで、マスクは花粉症や流行性の感染症の時期だけつけていたものが、四六時中、つけておかないといけない世の中の空気になりました。
子供からお年寄りまで、全ての人がマスクをつけて生活するという異常事態でした。
そのことで、人はこれまで使っていた顔の筋肉をあまり使わなくなり、喜怒哀楽の表現も乏しい状態になりました。
一番かわいそうだと思ったのは、社交性を身につけて、他人と上手に関わっていくことを学ぶ年代の幼稚園児や小学生たちがマスクをすることによって、相手の表情から感情を読み取るという能力を身につける機会が少なくなってしまったことです。
そういった意味でも、このコロナ禍というのは、人から表情を奪い、表情を作るための筋肉を奪い、人と人との関わりあいのために必要不可欠なコミュニケーションツールを失わせることになったように思います。
③表情筋を使うことの重要性
表情というのは言葉を使わずとも喜怒哀楽を相手に伝えることができてしまいます。それだけとても強い影響力を持っています。
特に笑顔は人間関係を円滑にするために必要不可欠のものと思います。
「笑顔というのは、人を幸せにする力がある」という考えもあるぐらいです。
接客業のトレーニングでも表情筋を鍛えて、人に不快感を与えず、良い印象を持ってもらうための笑顔を練習するシーンをよく目にします。
表情筋の使用頻度を上げて、鍛えることで表情筋をうまく使えるようになるのは、普通の筋トレをすることと全く同じことなんですね。
やればやるほど上手になるし、筋力も筋持久力もついていき毎日無意識レベルでできるようにもなっていきます。
ところで皆さんは、【デュシェンヌ・スマイル】というのを聞いたことがありますか?
19世紀のフランスの神経学者のデュシェンヌという方が人工的に作った「本物の笑顔」のことを【デュシェンヌ・スマイル】と言うそうです。
どのような笑顔かというと、頬が上がり、目の周辺にカラスの足跡のようなシワができ、口角が上がっている状態を言うそうです。
今でもそれを基準に理想の笑顔に近づけるように、接客業の方たちの表情筋を鍛えるトレーニングが行われているということです。
トレーニングをしてようやく自然に相手に良い印象を持ってもらえる笑顔ができるようになるということは、一般人の私のような者の場合、自然の成り行きに任せていたら、笑顔に使うための表情筋をほとんど使うことなく退化する一方ということになります。
ましてや、コロナ禍でマスクをしている状況だったことを考えると、さらに使っていないと考えるのが普通ですよね。
まずは意識して、しっかり使えるようにしていかないといけませんね。
④健康のために笑顔は必要?
そもそも健康のために笑顔は必要なのか?ということですが、私は相手の気分が良くなるような笑顔は必要だと思います。
笑顔にも、
・悲しい笑顔
・作り笑い
・愛想笑い
・軽蔑の笑顔
・恥ずかしい時のごまかす笑顔
・怒りの笑顔
など色々あって、マイナスな場面で使うこともあります。
感情表現をするために表情筋を使うことは大切なことですが、マイナスな状況の時に出る笑顔なんて練習する必要はありません。
相手とコミュニケーションを取って、人間関係を円滑にする際に適切な笑顔を出せるようにしておくためのトレーニングが大切なだけです。
そうすることによって、相手も気分が悪くなることはないはずなので、自分に対しても敵対心を持ったり、威圧的な態度を取ったりすることも少なくなります。
お互いにとって精神衛生上、良いことばかりなので、ストレスが軽減して健康的だというお話です。
⑤表情筋を鍛える簡単な方法
感じの良い笑顔をするための特別なトレーニングは、日頃から鏡を見て練習する。これにつきます。
ただ、顔にあるたくさんの筋肉をうまく使えるような状態にしておかないといけないので、私は誰も見ていないところで、誰にも見せられないような
変な顔をする時間を作っています。
大きく目を見開いたり、口を目一杯開けたり、ひょっとこみたいな顔をしたり、本当に思いつく限りの変な顔をして、顔の筋肉を動かしています。
1分ぐらいやっていると、顔がポカポカしてきます。ぜひ一度お試しください。
もしかしたら、小顔効果も出てくるかもしれません。保証はできませんけどね。
⑥表情を豊かにする整体
当院では、表情筋のリリースという技術を提供しています。
顔を一時的にリフトアップしたい、顔を小さくしたいというご相談を受けることもあるので、そちらを受けていただいています。
この技術を受けていただくと、顔にある全ての表情筋にアプローチしますので、筋肉自体の柔軟性や可動性がアップします。
柔軟性と可動性がアップした状態で、先ほどお伝えした表情筋の変顔トレーニングをしていただくと、効果がさらに上がったり、持続したりしますので、気になる方はぜひ一度受けてみてくださいね。
⑦まとめ
今回は、表情筋の重要性についてお伝えしました。
コロナ禍があけて人に会ってお話する機会も増えてきた中で、表情でうまく感情表現ができない方が増えています。
当院の患者さんで接客業をされている方で、仕事が終わると顔の筋肉がけいれんを起こすこともあるという話を聞くこともありました。
それだけコロナ禍が表情筋に与えた影響があったということなんでしょうね。
この記事を読んでくださった方の表情が豊かになって、自然で素敵な笑顔で人を幸せな気分にしていかれることを期待しています。それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)