はじめに
こんにちは。中崎町整骨院の福井です。
花屋さんや、植木屋さんで働いている方で、こんな経験はありませんか?
☑︎重い植木鉢を持ち上げた瞬間、突然グキッと腰に痛みが走る
☑︎配達中、荷台から植木鉢を下ろす度に腰に違和感を感じる
☑︎長時間立ち仕事で、夜になると腰の痛みで眠れない
これらのお悩みは、当院に実際に来られた花屋さんのものです。
当院の周辺には商店がたくさんあり、花屋さんもその中の一つです。
今回は、花屋さんの職業特有の腰痛問題に注目して、重いものを持ち運ぶことが多い仕事をされている方にもお役に立てる記事にしていこうと思います。
ぜひ最後まで読み進めてください。
なぜ物を持ち上げる時に出た腰痛が今もずっと治らないのでしょうか?
私の中で、花屋さんの仕事というと、大変失礼ながら、それほど忙しくなくて、のんびりしているようなイメージがありました。、
でも、今回の患者様のお話を聞いていると、かなりの重労働で、女性が1人で店を切り盛りするのは、身体に大きな負担がかかるということがわかりました。
そして詳しく仕事の内容を聞いた上で、腰痛が出る原因を分析していくと、次のようなことがわかりました。
1. 重量物の持ち上げによる身体的負担
植木鉢は思いのほか重く、1日の中で何度も何度も持ち上げたり、下ろしたりという作業は腰に大きな負担をかけます。
配達時の車の荷台からの積み下ろしや、店頭への植木鉢の陳列作業の時、配達の際に顧客の自宅内まで植木鉢を移動させる際の持ち上げ作業など、腰に負担がかかりっぱなしです。
2. 不適切な姿勢と持ち上げ方
今回のケースで、腰痛の大きな原因は、正しくない植木鉢の持ち上げ方であると考えています。
多くの方が以下のような間違った方法で植木鉢を持ち上げています。
☑︎背中を曲げて持ち上げる
☑︎片手で重い鉢を持つ
☑︎腰をひねりながら持ち上げる
仕事に慣れている人ほど、手早く作業をしようとするので、横着して腰に負担のかかる持ち上げ方になっていくようです。
3. 長時間の立ち仕事と運転による影響
花屋さんの仕事は、店頭で接客中にお客様と立ち話で長時間立ち続けることや、配達や仕入れで車の運転など、腰に負担をかけることの多い仕事です。
4. 慢性的な筋肉疲労と微細な損傷
作業中にグキッとなった時に、筋肉や靭帯が一部切れることがあります。肉離れのような状態です。
これが完全に治らないまま、①②③のような動作を繰り返し行うことで、慢性的な痛みにつながります。
今回のケースは、まさに①から④で説明がつく腰痛のパターンだと考えています。
腰痛予防のための正しい持ち上げ方
ダメな持ち上げ方は、立った状態から膝が伸びたまま手を伸ばして物を持ち上げるやり方です。
この動作は、物の重量がダイレクトに腰への負担となります。
正しい持ち上げ方は、まずしゃがみます。
そして片方の膝をついて、下に置いてあるものをつかみます。
膝を伸ばすための太ももの力を使って、持ち上げます。
こうすることによって、腰だけの筋肉ではなく、強い太ももの力を使うことで腰への負担を分散することができます。
腰痛を再発させないための対処法
今回のケースのような腰痛は、できれば当院で治療を受けていただきたいのですが、なかなか、今すぐには行けないという方のために、自宅や職場でできるストレッチや体操をご紹介させていただきます。
本来は、このセルフケアを行うことで、治療の効果を持続させるためのものなのですが、これだけでも十分効果は出すことはできます。
今回ご紹介させていただくセルフケアは、10分もあれば全てできるものばかりを厳選しております。
たった10分のセルフケアを習慣化することができれば、確実に体は変化していき、症状の根本改善につながると考えています。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
股関節のストレッチ
床に座ります
↓
右足を前に出し膝を90°に曲げます 片方だけあぐらをかくような感じ
↓
左足は後ろに出し膝を90°に曲げます
↓
両手を床についてバランスを取ります
↓
上半身を少し前傾させます
↓
右のお尻が伸びていることを感じながら20秒キープします
↓
反対側も同じように行います
これを右2セット、左2セット行います
股関節のストレッチ②
仰向けに寝ます
↓
膝を90°に曲げて立てます
↓
右足の踵を左膝の上に乗せます(膝のお皿少し外側に踵を引っ掛けるような感じ)
↓
左の膝を右側に倒していきます
↓
お尻の筋肉が伸びていることを感じながら20秒キープします
↓
反対側も同じように行います
これを右2セット、左2セット行います
腰、お尻のストレッチ
仰向けに寝ます
↓
右膝を両手で抱え込み、胸の方まで持っていきます
↓
腰、お尻が伸びている感じがしたら、30秒キープします
↓
反対も同じように行います
↓
左右3セット行います
太もも裏のストレッチ
仰向けに寝ます
↓
右膝を曲げて、足を浮かせます
↓
タオルを右足の裏に引っ掛けます
↓
右膝を伸ばしながら、右の足裏を天井に向けて上げていきます
↓
これ以上伸ばせないところまで足を上げたら、そのまま20秒キープします
↓
反対も同じように行います。
左右2セットずつ行います
太もも前のストレッチ
右足を前に踏み出し、左足をできるだけ後ろに引いてつま先を立てます
↓
左の膝を床につけて、両手を右膝に乗せます 右膝を少し前に移動させます(この時点で腸腰筋と大腿四頭筋は伸びています)
↓
余裕があれば、背中を反らせます
↓
そのまま左手を上に伸ばします
↓
伸ばした左手を少し右側に傾けます
↓
上半身を少し右に傾けるとさらに伸びます
↓
この状態で20秒キープします
↓
反対も同じように行います
ふくらはぎのストレッチ
目線の高さの位置で壁に手をつきます
↓
右足を前に、左足を後ろに引きます
↓
右膝は90°ぐらいに曲げて、左足の裏は床にピッタリと付けておきます
↓
左のふらはぎが伸びていることを感じたらそのまま20秒キープします
↓
反対も同じように行います
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました。
花屋さんをはじめ、重いものを頻繁に持ち運ぶ仕事をされている方にとって、腰痛はいつ発生してもおかしくないものです。
一度、腰痛を経験すると、慢性化するケースが多いのは、物を持ち上げたり、運ぶ時に腰だけに負担をかける使い方をしていることが多いことがわかりました。
体の使い方を修正さずに慢性化した腰痛を放置すると、今回のケースの患者様のように間違いなくあなたの仕事と健康に悪影響を与えます。
最悪な場合は、ヘルニアに移行してしまったり、腰の骨が変形してしまったりする恐れがあります。
今回ご紹介させていただいた、正しい物の持ち上げ方や、ストレッチを日常生活に取り入れて、毎日行うようにしましょう。
もし、2週間ほど継続して頑張っているのに、改善が見られない場合は、別の問題が隠れているかもしれないので、すぐに中崎町整骨院にご相談ください。
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監修者情報: 【柔道整復師 福井健人】
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