はじめに
こんにちは。中崎町整骨院の福井です。
先日、デジタルアートの世界で仕事をされている20代のイラストレーターさんが来院されました。
仕事をしていて、休憩を取ろうと振り返った時に首に激痛が走り、そこから首を動かせなくなってしまったとのことでした。
イラストレーターさん特有の作業環境と制作スタイルが、首や肩に想像以上の負担をかけていることをご存知でしょうか。
繊細な線を引く作業が多いため、常に集中していないといけない、長時間続く細密な作業、そして創作活動特有の身体的ストレス。
これらの問題が深刻な症状を引き起こしています。
今回のブログ記事では、中崎町整骨院に実際に来院された20代女性イラストレーターさんの「首の痛み」症例を通じて、その原因と対処法を詳しく解説します。
同じような症状でお悩みの方にとって、お役に立てる内容になっていると思います。
5分ほどで読める内容になっていますので、お時間がありましたら、ぜひ最後まで読み進めていただければ幸いです。す。
首の痛みを引き起こす原因
1. 細かい作業による身体的負担
イラストレーターの仕事で最も身体に負担がかかるのは、デジタルペンを操作しながら、繊細な作業が多いからです。
今回来られた患者様から作業姿勢のことをお聞きすると、手首と肘を固定したままで、頭を左に傾けながら長時間作業することが多いということでした。
このような特殊な姿勢や作業は日常生活ではあまり見かけません。
長時間このような姿勢を維持することで、首から肩にかけての筋肉に慢性的な疲労と緊張が蓄積されていきます。
2. 特殊な姿勢による首への負担
画面に近づき、ペンを握る角度、モニターと顔との距離、上半身の傾き。
これらすべてが通常のデスクワークとは異なる独特の姿勢を生み出します。
無意識のうちに前傾姿勢をとり、首を前方に突き出す傾向があります。
細部を確認するために画面に近づき、集中するあまり、首と肩の筋肉に過度な負担がかかるのです。
3. 筋肉の緊張
作品の完成度を細部にまで求めて作業されているため、集中している時は、呼吸も忘れているぐらいになるそうです。
肩に力が入り、首の筋肉が緊張した状態で長時間にわたってこの状態が続くことで、筋肉は酸欠になり、血流も悪くなるため、痛みが出やすいと考えています。
4. デジタル機器の使用による影響
このイラストレーターさんは、一日中スマートフォン、タブレット、パソコンを使っていて、作品制作だけでなく、SNSで情報収集し、コミュニケーションを取り、ご自身の作品を売り込むための営業もされています。
これらすべての作業が、スマホ首やストレートネックと言われる状態にさせてしまっています。
食事やお風呂の時も、使用していて、実質寝ている時だけ解放されている感じの生活をされているため、首を休めてあげる時間はほとんどありません。
5. 身体のメンテナンス不足
これはどのようなお仕事をされている方にも共通していますが、忙しいと、ご自身の体のケアは後回しになりがちです。
定期的なストレッチや運動、適切な休息が取ることができないので、体の疲労が蓄積され、今回のような首の痛みにつながったのだと思われます。
中崎町整骨院の治療アプローチ
今回のようなケースでは、筋肉の緊張によって痛みが出ているものと考えられます。
治療アプローチは、血行不良や、神経伝達の悪さを改善していくことによって、筋肉の緊張を緩めていきます。
当院では、全身の体のゆがみを整えて、血管や神経の通り道を整備していきます。
強く押したり、揉んだりすると、血管や神経を壊してしまったり、通り道を破壊してしまうことになり、余計に症状が悪化することがあります。
できるだけ、刺激量は最小限に抑えて、最大限の効果を発揮できるように、優しく伸び縮みさせたり、揺らしたりしながら筋肉の緊張を解いていきます。
治療と合わせて行うと効果が高いセルフケア
一番は当院の治療を受けていただくと改善が早いのですが、今すぐには受けられない方のために、職場やご家庭でできるセルフケアをご紹介させていただきます。
もちろん、仕事やプライベートでお忙しいことは、承知しております。
今回ご紹介させていただくセルフケアは、10分もあれば全てできるものばかりを厳選しております。
たった10分のセルフケアを習慣化することができれば、確実に体は変化していき、症状の根本改善につながると考えています。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
首のストレッチ
下を向いての作業が多いので、首の前の筋肉が縮んでいます。
入念に首の前をストレッチしていきましょう。
首の前側を伸ばすストレッチ
座ってでも、立ってでも、どちらでもOKです
両手を胸の骨の上におきます
↓
両手を下にスライドさせながら、天井を見上げるように上を向きます
↓
この時にアゴを前に突き出すようにします
↓
首の前側全体が伸びていることを感じながら10秒キープします
↓
そのまま頭を左に傾けます 首の右前の部分が伸びたら10秒キープします
↓
そのまま頭を右に傾けます 首の左前の部分が伸びたら10秒キープします
↓
3方向を1セットとして、2セット行います
肩甲骨の体操
パソコン作業の多い方は、背中が丸まっていることが多いので、背中の血流が悪くなっています。
しっかり背中の筋肉を伸び縮みさせてあげて、血流アップを目指しましょう。
座ってでも、立ってでも、どちらでもOKです
両手を頭上に上げてバンザイをします
↓
肘を下におろしてきて、肘と肘を背中の後ろでくっつけるイメージ
↓
またバンザイをします
↓
これを30秒繰り返します
肩甲骨の体操②
座ってでも、立ってでも、どちらでもOKです
両手をまっすぐ前に伸ばします
↓
この時に背中は丸めておきます
↓
肘を後ろに引いてきます 肘と肘を背中の後ろでくっつけるイメージ
↓
また両手を前に伸ばします
↓
これを30秒繰り返します
胸のストレッチ
首や肩がこっている人は、意外と胸の筋肉も縮まって硬くなっていることが多いです。
首肩ばかりに目が行きがちですが、胸もしっかりストレッチしていきましょう。
壁に向かって正面に立ちます
↓
右手を壁について、肩と肘を同じ高さにセットします
↓
右手の位置を変えずに、上半身もできるだけ動かさずに足だけ左向け左にします
↓
右の胸が伸ばされる感じがしたら、そのまま20秒キープします
↓
反対も同じように行います
セルフケアをする時の注意点
ご自宅や職場でセルフケアでストレッチや体操を行う時は、以下のことに注意して行うようにしましょう。
①初めから頑張りすぎない
初めはやる気がみなぎっていて、「よし!やるぞ!」と気合が入ってしまいます。
そうすると、回数を多く、種目を多くやろうとします。
結果、翌日にしんどくなって、数日できなくなってしまうということがよく起こります。
初めは、60%ぐらいのイメージでされると良いかと思います。
②痛いことをすれば早く治ると思わない
痛いけどもっと伸ばそう、痛いけどもっと押してみよう、といったように、痛みを我慢してやれば
早く良くなると考えている人も多いです。
これは大変危険で、症状を悪化させる恐れがありますので、ご注意ください。
③種目を増やさない
セルフケアに慣れてくると、余裕が出てきて、ご自身で見つけたものを追加でやってしまう人もいます。
もし一つ追加するのであれば、一つ減らすようにしましょう。
種目が増えると、種目をこなすことが目的になってしまいます。
こうなると何のためにセルフケアを行なっているのかを見失ってしまいます。
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました。
イラストレーターさんや、パソコンで作業の多いあなた。
仕事が忙しくてご自身の健康に目が行きにくいのは、仕方のないことかもしれません。
しかし、それと同じくらい大切なのは、あなたの健康です。
早めの対策と専門家への相談が、長期的なキャリアを守る鍵となります。
今回ご紹介させていただいた、ストレッチや体操を日常生活に取り入れて、毎日行うようにしましょう。
もし、2週間ほど継続して頑張っているのに、改善が見られない場合は、別の問題が隠れているかもしれないので、すぐに中崎町整骨院にご相談ください。
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院名:中崎町整骨院
監修者情報: 【柔道整復師 福井健人】
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