はじめに
こんにちは。中崎町整骨院の福井です。
中崎町整骨院には、仕事やその他、日常生活に支障をきたすほどの肩の痛みに悩む方々が時々来られます。
「肩を動かすことが痛くて、服を着るのも大変な状態」
「シャンプーをする時に肩が挙がらず、片手で洗っている」
「ズボンを履くときに、ズボンを引き上げることができない」
あなたは、このようなに状況になっていませんか?
現代社会において、五十肩は単なる老化現象による不調ではなく、生活と仕事への深刻な悪影響を及ぼす健康問題となっています。
今回は、中崎町整骨院に実際に来院された50代経営者の男性の症例を通じて、五十肩の原因と根本的な対処法を詳しくご説明します。
50代経営者、男性患者のカルテ
半年ぐらい前に、左肩が何となく痛いなぁと思っていて、ちょっと我慢していたら治るだろうと思っていたら、徐々に痛みがキツくなっていき、ズキズキ疼くようになり、夜も眠れないほどになっていきました。
すぐに整形外科に行き、五十肩と診断され、注射とリハビリで経過観察していきましょうということで、週2回通院されていました。
痛みはマシになっていきましたが、リハビリを受けていても、左肩の動きがほとんど最初の頃と変わらず挙げることができず、服を着たり、頭を洗うといった動作ができずにつらい思いをされていました。
当院の患者様である娘さんのご紹介で初めて来られた時も、肩をちょっと挙げるだけでも止まってしまうような状況でした。
そもそも五十肩ってどんな状態?
五十肩(医学的には「肩関節周囲炎」)は、単なる慢性的な痛みではなく、肩関節周辺の炎症を伴う疾患です。
主に40〜60歳の方に多く発生するものとして知られています。
■五十肩の典型的なステージ
炎症期:10日〜2週間(炎症期が長引く場合もあります) ※諸説があるためあくまでも目安です
☑︎肩を動かすたびに激しい痛みを感じる
☑︎夜間の痛みが特に厳しい
☑︎日常動作に著しい支障が出る
この時期にどのような治療をしてもあまり効果はありません。
整形外科で痛み止めの注射を打ったり、痛み止めの薬を処方してもらえますので、そちらを最優先することが望ましいと考えています。
凍結期(拘縮期):約2〜6ヶ月ぐらい ※諸説があるためあくまでも目安です
☑︎肩の可動域が極端に制限される
☑︎痛みは徐々に和らぐが、動きが非常に制限される
☑︎腕を上げること自体が困難になる
この時期は痛みの状態に合わせて運動療法によって少しずつ可動域を広げていくことが重要となります。
開始時期を見誤ると改善しにくくなります。
当院はこの時期からサポートさせていただいています。
回復期(寛解期):約6ヶ月〜2年 ※諸説があるためあくまでも目安です
☑︎徐々に可動域が回復
☑︎痛みが軽減
☑︎リハビリテーションが重要となる
この時期は積極的に肩関節やその他関連組織を動かしていく必要があります。
リハビリの時期が遅れると肩を挙げる角度が最大まで回復しないケースが多いです。
なぜ五十肩の痛みで肩を動かせないほどの症状が発生するのか?
五十肩(肩関節周囲炎)は、複合的な要因が絡み合って発生する症状です。
私の経験から、特に50代の経営者に多く見られる原因を詳細に分析しました。
1. 長時間の不自然な姿勢とストレス
経営者の仕事は、デスクワーク、会議、パソコン作業など、同じ姿勢を長時間維持することが多いです。
そのため、肩周りの筋肉が慢性的に緊張状態となり、血流の悪化による筋肉への酸素供給が減少し、炎症を引き起こす物質であるサイトカインが過剰に分泌されます。
2. 慢性的な肩こりと体のゆがみ
経営のプレッシャーや人間関係のストレス、長時間労働により首と肩周辺の筋肉に持続的な緊張が発生し、
姿勢のゆがみによる関節への負担が増え、それに加えて自律神経系が乱れてしまいます。
3. 加齢による身体の変化
50代特有の身体変化として、コラーゲン生成の減少したり、筋肉の柔軟性が低下していきます。
さらに傷ついた組織を修復する能力が衰えていきます。
五十肩の具体的な症状チェックリスト
もし、今まさに肩の症状で悩まれている方は以下のチェックリストをご活用ください。
☑︎肩を上げるときに激しい痛みがある
☑︎寝返りを打つときに痛みを感じる
☑︎服の着脱が困難
☑︎背中側に手を回せない
☑︎腕を横に上げられない
もし一つでも当てはまる場合は、すぐに中崎町整骨院までご相談ください。
予防と改善のための具体的アプローチ
あなたが今、五十肩のステージのどの時期にいらっしゃるのか、わからないのですが、今回ご紹介するリハビリエクササイズは、炎症はおさまっている状態で、可動域に問題のある方のためのものとなっています。
炎症がひどい状態の時は、基本的には動かさないようにしてください。
現在通院中の方は、担当の先生のアドバイス通りに行うようにしていただけると幸いです。
アイロン体操、振り子体操
机や椅子など、安定感のあるものを支えにして行います
良い方の手を机や椅子に置きます
↓
悪い方の手で500mlのペットボトルを持ちます
↓
上半身を前傾姿勢にします
↓
悪い方の手を前後に振ります
↓
次に円を描くようにして振ります (右回し、左回し)
↓
最後に立ち位置を変えて左右に振ります
各動作を20回ずつ、これを3セット行います
壁の指歩き体操
壁に向かって正面に立ち壁に悪い方の手をつきます
↓
そこから指を壁伝いに少しずつ上に動かしていきます
↓
次に壁に向かって横向きに立ち壁に悪い方の手をつきます
↓
そこから指を壁伝いに少しずつ上に動かしていきます
↓
これを3セット行います
雑巾がけ体操
摩擦の少ない床に正座します
↓
タオルや雑巾に両手を置きます
↓
両手でタオルを前に向かってゆっくり滑らせていきます
↓
肩が引っかかる場所までいったら元に位置に戻ります
↓
これを10往復行います
※横向きで行うバージョンもありますので、余裕があれば行ってください
タオル体操
画像では悪い方の方は右肩です
背中の後ろでタオルの端と端を握ります
↓
左手を先行させて上へゆっくり引き上げます
↓
それに合わせて右手を無理のない範囲で少しずつ上に引き上げます
↓
この時、痛いのに無理して上げないでください
↓
上げ下げを10回繰り返します
↓
これを3セット行います
セルフケアの注意点
ご自身でこれからセルフケアを頑張ってみようとされている方は、以下のことに注意して行うようにしてほしいです。
せっかく頑張ろうという気持ちがあるのに逆効果になってしまっては、もったいないのでぜひ参考にしていただければと思います。
☑︎今回ご紹介させていただいたものを全てやる必要はありません。一通り試してみて出来そうなものから始めてみましょう。
☑︎記載されている回数、秒数、セット数はあくまでも目安です。ご自身の状態に合わせて加減して行うようにしましょう。
☑︎痛みを我慢して行えば、早く改善するというものではありません。痛みの出ない範囲内でまずは行うようにしましょう。
☑︎もし、チャレンジ開始して、毎日継続してやっているのに、2週間経過しても最初と何も変化がない場合は、別の問題の可能性もありますので、一度当院まで相談してください。
以上のことをお守りの上、セルフケアに取り組んでいただけると嬉しいです。応援していますので、頑張ってくださいね。
まとめ
五十肩の痛みは、放置すれば長期間にわたって生活の質を低下させる可能性があります。
中崎町整骨院では、あなたの痛みに寄り添い、最適な治療法をご提案いたします。
経験豊富な院長が、あなたの悩みに親身にお応えします。
症状が改善せず、日常生活に支障をきたしている方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの健康的な生活を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
【予約・お問い合わせ方法】
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院名:中崎町整骨院
監修者情報: 【柔道整復師 福井健人】
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