はじめに
こんにちは。中崎町整骨院の福井です。
中崎町整骨院では、スポーツ選手もご来院されます。
ケガをされた方から、日頃のメンテナンスまで幅広いご要望にお応えしています。
今回のブログ記事では、中崎町整骨院に実際に来院された小学5年の女の子(テニス選手)の「肘の痛み」の症例を通じて、その原因と対処法を詳しく解説します。
同じような症状でお悩みの方にとって、お役に立てる内容になっていると思います。
5分ほどで読める内容になっていますので、お時間がありましたら、ぜひ最後まで読み進めていただければ幸いです。
なぜ肘の内側が痛くなるのか?原因をやさしく解説します
【上腕骨内側上顆炎について】
画像には、野球肘と表記されていますが、ゴルフ肘と言われることもあります。
もちろんテニスでも起こります。
上腕骨内側上顆炎は、肘の内側にある上腕骨内側上顆という骨の突起部に炎症や損傷が起こる状態です。
この部位には、前腕の屈筋群(手首や指を曲げる筋肉)が付着しています。
これらの筋肉や腱が繰り返し負担を受けることで、付着部に細かな損傷が蓄積し、炎症や痛みが引き起こされます。
【どんな症状なの?】
痛み:肘の内側が痛む。特に手首を曲げたり、物を握ったりすると悪化する。
圧痛:肘の内側の突起部分に触れると痛みを感じる。
握力の低下:痛みによる握力の弱まり。
炎症:場合によっては、患部が腫れることがある。
【発生する原因は?】
上腕骨内側上顆炎は、主に肘の内側に過剰な負荷がかかる動作の繰り返しが原因です。
今回の患者様のケースでは、テニスのサーブの動作を長時間、繰り返し行うことで起きたと考えられます。
手首を頻繁に曲げる、内側に捻る動作(前腕の屈筋群を酷使する動き)。
ゴルフスイングや野球のピッチング、バレーボールのスパイク、テニスのサーブなど、スポーツでの反復的な負荷で起こることが多いとされています。
また、前腕の筋肉疲労や、ストレッチ不足による柔軟性低下が、負担になります。
そういった状況で、フォームが乱れて、正しい動作ができず、反復するため、負担が蓄積されていきます。
大きな目標を立てたために、練習量を急激に増やしたり、負荷の高いトレーニングを取り入れた場合にも起こってしまいます。
【注意点】
早期に対処しないと、慢性化して痛みが取れにくくなります。
また、炎症が進行すると周辺組織にも影響が及び、回復までに時間がかかる場合があります。
適切なケアや治療が重要です。
中崎町整骨院の行う肘の治療とは?
肘の痛みの治療を行う上で、大切にしていることは、肘だけを診ないということです。
テニスというスポーツの特性から、サーブやストロークの動作で負荷のかかりやすいポイントや、その選手の得意、不得意を考えて、どこに問題があるのかを細かく検査をしていきます。
検査をした上で、的確にポイントを絞って治療していきます。
今回行った治療は、手首、肘、肩を正しい位置に戻したり、正しい動きに修正したり、正しい筋肉の弾力に戻していきました。
治療後は、自分で患部を押してもらっても痛くない状態になりましたので、テーピングで保護して終了しました。
治療と合わせて行うと効果が高いセルフケア
治療を受けるだけでも、もちろん効果はあります。
でも、治療を開始したばかりの時期は、どうしても早く元に戻りやすいこともあり、自宅や職場でできるストレッチや体操をご紹介させていただております。
このセルフケアを行うことで、治療の効果を持続させることができるため、2回目以降の治療もスムーズに進めていけるようになっています。
今回ご紹介させていただくセルフケアは、10分もあれば全てできるものばかりを厳選しております。
たった10分のセルフケアを習慣化することができれば、確実に体は変化していき、症状の根本改善につながると考えています。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
前腕のストレッチ
①片方ずつストレッチする場合
右手で左の人差し指から小指をつかみます
↓
つかんだ4本の指を自分の方に倒していきます
↓
前腕が伸びた感じがしたら、そこで20秒キープします
②両方同時にストレッチする場合
床に正座します
↓
指先を自分の方に向けて、手のひらを床につけます
↓
しっかり肘を伸ばして、前腕が伸びる感じがしたら、そこで20秒キープします
腸腰筋のストレッチ
肘と関係ないと思われがちですが、今回のケースでは、腸腰筋が縮んでいて、フォームの乱れが出てしまっていたと判断しました。
腸腰筋をストレッチすると、パフォーマンスが上がる選手もいます。
右足を前に踏み出し、左足をできるだけ後ろに引いてつま先を立てます
↓
左の膝を床につけて、両手を右膝に乗せます 右膝を少し前に移動させます(この時点で腸腰筋と大腿四頭筋は伸びています)
↓
余裕があれば、背中を反らせます
↓
そのまま左手を上に伸ばします
↓
伸ばした左手を少し右側に傾けます
↓
上半身を少し右に傾けるとさらに伸びます
↓
この状態で20秒キープします
↓
反対も同じように行います
体幹のひねりストレッチ
こちらも肘に関係ないと思われがちですが、体をうまくひねることができないと、サーブを打つ時に手や腕だけでスイングしてしまいがちです。
股関節や背骨の柔軟性がないと、手首や肘、肩に負担が集中するため痛めやすくなります。
仰向けに寝ます
↓
両膝を立てます
↓
膝を揃えたまま右にゆっくり倒します
↓
反対も同じように行います
↓
この動作を30秒繰り返して行います
セルフケアをする時の注意点
ご自宅や職場でセルフケアでストレッチや体操を行う時は、以下のことに注意して行うようにしましょう。
①初めから頑張りすぎない
初めはやる気がみなぎっていて、「よし!やるぞ!」と気合が入ってしまいます。
そうすると、回数を多く、種目を多くやろうとします。
結果、翌日にしんどくなって、数日できなくなってしまうということがよく起こります。
初めは、60%ぐらいのイメージでされると良いかと思います。
②痛いことをすれば早く治ると思わない
痛いけどもっと伸ばそう、痛いけどもっと押してみよう、といったように、痛みを我慢してやれば
早く良くなると考えている人も多いです。
これは大変危険で、症状を悪化させる恐れがありますので、ご注意ください。
③種目を増やさない
セルフケアに慣れてくると、余裕が出てきて、ご自身で見つけたものを追加でやってしまう人もいます。
もし一つ追加するのであれば、一つ減らすようにしましょう。
種目が増えると、種目をこなすことが目的になってしまいます。
こうなると何のためにセルフケアを行なっているのかを見失ってしまいます。
まとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
テニスを始め、腕を上から振り下ろす動作のある競技(バレーボール、野球、バドミントンなど)においては、肘を痛めやすいと言われています。
動作の特徴として、腕を内側に捻ることが多いため、筋肉や関節、靭帯に炎症が起きてしまいます。
日頃からの体のメンテナンスをしておかないと、手術が必要になることもありますので、ご注意ください。
今回ご紹介させていただいた、ストレッチや体操を日常生活に取り入れて、毎日行うようにしましょう。
もし、2週間ほど継続して頑張っているのに、改善が見られない場合は、別の問題が隠れているかもしれないので、すぐに中崎町整骨院にご相談ください。
パフォーマンスが下がらないようにするために、肘の痛みを軽視せず、早めのケアを心がけてほしいです。
【予約・お問い合わせ方法】
中崎町整骨院への予約やお問い合わせは、以下の方法で承っております。
院名:中崎町整骨院
監修者情報: 【柔道整復師 福井健人】
電話予約:06-6360-6856
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