いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回の記事は以下の目次のようになっております。
【目次】
①はじめに
②季節の変わり目の土用
③土用の対策
④土用の時こそ整体を受けよう
⑤まとめ
①はじめに
前回は、季節ごとの体調不良についてお伝えしました。
今回も似たような内容にはなるのですが、「土用」というものについて一緒に学んでいきましょう。
②季節の変わり目の土用
私は、うなぎが大好物ですが、土用の丑の日になるとうなぎが食べられるということで、それだけは知っていました。
ところが、土用というのは、この夏のものだけではなくて、一年に4回もあるそうです。
土用というのは、季節の変わり目の目安になるものです。
四立(しりゅう)といって、
立春:2月4日頃
立夏:5月5日頃
立秋:8月7日頃
立冬:11月7日頃
といったものがありますが、それぞれ四立の前に土用があります。季節が始まる前の時期のことを言います。
ちなみにですが、
春の土用:4月下旬から5月上旬
夏の土用:7月下旬から8月上旬
秋の土用:10月下旬から11月上旬
冬の土用:1月下旬から2月上旬
となっています。
カレンダーを見ると、「土用の入り」「土用の明け」と掲載されていることもあります。
これで土用の期間をチェックしてみてくださいね。
前回のブログでは、季節ごとに外邪という悪いものが体に入ってくるというお話をしましたが、
季節にはそれぞれテーマがあって、中国で生まれたとされる、五行思想においては、同じ一年でも気候ごとに異なるエネルギーが働いていると言われています。
それぞれの季節に五つの気(エネルギー)を当てはめると
春:木の気(エネルギー)が強まります。
【成長】【始める】時期
夏:火の気(エネルギー)が強まります。
【情熱】【動く】時期
秋:金の気(エネルギー)が強まります。
【収穫】【収める】時期
冬:水の気(エネルギー)が強まります。
【静寂】【休む】時期
土用:土の気(エネルギー)が強まります。
【変動】【変化する】時期
というようになっていて、土用というのは、それぞれの季節と季節の間にあるどちらとも言えない移行する期間のことを指しています。これが季節の変わり目というものの正体ですね。
土用の期間は、18日プラス6時間と決まっています。それが季節の移り変わりに必要な日数とされています。
この期間は、季節の変わり目ということもあって、気候が不安定になりやすいと言われています。
気候の急激な変化で大気が不安定になるということは、その中で生活している私たちの体にも当然変化が起きることは間違いありません。
普通に生活するだけでも、その急激な外部環境の変化に対応していかないといけないので、知らず知らずのうちに消耗させられます。
もし、普段から無理をしていて、睡眠不足が続いていたり、栄養バランスが悪かったり、全く動かない生活をしていたとしたら、この土用の時期の揺さぶりに負けてしまって、感情の浮き沈みが激しくなったり、不安や心配な気分になってしまったりと心身ともに何らかのトラブルに見舞われることになってしまうのです。
また、一旦体調不良になると、治りにくいので、生活習慣の乱れにはより一層注意が必要な時期でもあります。
それだけにとどまらず、人間関係のもつれや、事故や怪我なども起きやすいとさえ言われています。
③土用の対策
大雨の日や強風の日に特別緊急な予定もないのにわざわざ進んで外出したりしませんよね?
それと同じように、土用のように外部環境が不安定になりやすい時期は、変に動き回ったり、新しいことを始めたり、いつもと違う突発的な行動は控えた方が
良さそうです。
具体的な対策としては、
・とにかくゆっくり過ごす
・お風呂にゆっくりつかってリラックスする
・腹八分目に抑えて胃腸に負担をかけないようにする
・日付が変わる前には寝るようにする
・まだいけると思っても頑張らない
というようなことを意識されると良いと思います。
④土用の時期こそ整体を受けよう
とはいえ、どうやって不安定な状況を乗り越えれば良いかわからないという方もいらっしゃいます。
同じことを何度もお伝えすることになりますが、当院の整体を受けていただくことも養生の一つかと思います。
というのも急激な外部環境の変化や不安定になりやすい季節の変わり目は、自律神経の乱れはつきものと言われています。
必要以上に交感神経や副交感神経が働いてしまったり、どちらも全く働かなくなってシャットダウンしてしまったりが起こりやすい期間です。
そういった時に当院の整体を受けることによって、心身ともにリラックスすることができますので、自律神経が正常に機能するようになっていきます。
当院に定期的に来られている患者さんに聞くと、当院の整体を受けると「緊張していた体がじんわり温かくなって緩んでいくのがわかるんです。」と言ってくださいます。
そういった意味でも土用の季節の変わり目は特に集中的に整体を受けて急激な変化に対応できる体にしておくのがベストですね。
⑤まとめ
今回は、前回に引き続いて、季節の変化による体調不良のお話をお伝えしました。
土用が4回もあるなんてご存知でしたか?
知っているだけで、予防策を張ることができますので、ぜひ今回の土用の知識を頭の片隅に入れておいてくださいね。
季節の変わり目に頭痛や腰痛、その他よくわからない体の倦怠感などに困っているという方は、一度当院にご相談ください。
何かお役に立てることができるかもしれません。
絶対に我慢し続けたり、諦めたりして、その場をやり過ごそうとしないようにだけお願いします。
少しでもこれを読んでくださった方の生活が健康になっていくことを願っています。それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)