いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回は、整骨院に来られる患者さんから質問される率No. 1の【枕問題】について、私なりの最終結論をお伝えしていきたいと思います。
枕難民になっているあなたにぜひ読んでいただきたいと思います。
もし、ご興味がありましたら、最後までお付き合いください。
◆はじめに
まくら株式会社さんが2021年4月から2023年8月までに129,000人に調査したところによると、
使っている枕に満足していますか?という質問に対して、
①満足 4.8%
②やや満足 10.4%
③普通 25.9%
④やや不満 31.5%
⑤不満 27.4%
という結果でした。
やや不満と不満を合わせると、60%近くの方が不満に感じているということがこの調査で明らかになりました。
このことからも自分に合う枕に出会えていない、いわゆる枕難民が非常に多いということがわかります。
ではどうすれば、枕難民にならずに済むのでしょうか?
今回は、残念ながら、枕選びに失敗しないための話ではありません。
どうしたら、枕のことを気にせずに眠れるようになるのか。こちらの方が根本的に大切なことなので、こちらに絞ってお話ししていきます。
◆自分に合う枕が見つかりにくい原因
・高いお金を払って枕を買ったのに、すぐに合わなくなった。
・色々専門の測定器を使って、オーダーメイドのものを買ったのに合わない。
・低反発も高反発もどちらもダメだった。
こんなことを言っている人が世の中にはたくさんいるのではないしょうか?
あなた自身もそうかもしれませんし、あなたの身近にいる人にもいるかもしれませんね。
こういったことが起きてしまう原因として、考えられるのは、結論から言うと、枕が合わないのではなく、【首が硬くなっているから】です。
実は枕の問題ではなかったんです。
首が硬くなる原因は、肩関節の周辺の筋力が低下して、肩関節が非常に不安定になることによって、その不安定さをなくすために、筋肉を硬くさせて安定させるしか手段がなくなっていたからです。
後頭部のあたりから、背中までの筋肉が硬くなって、背骨全体の柔軟性がどんどん失われていくことになります。
そうすると、どれだけ質の良い枕であったとしても、体の背面部分が全部硬いわけですから、合うわけがないんですね。言い換えると自分の体が寝具の素材に合わせられないんです。
結局は、首の硬さが取れない状態で、色々な枕を試しても合うものが見つからないので、枕難民から抜け出せなくなるという話です。
◆枕難民から抜け出すための対策
当院で枕難民になっておられた患者さんに対して、背骨全体のしなりを生み出すような整体を行い、それと同時に首と肩甲骨の関節を安定させるような筋トレを定期的に行いました。
1ヶ月ぐらい経過したぐらいから、睡眠の質に変化が現れ、前と比べて寝つきが良くなったり、途中で目が覚めなくなったりといった反応が出るようになりました。
やはり、狙い通りの結果になったわけですが、整体を受けなくても、背骨を柔らかくさせる方法はいくらでもあります。
例えば、ラジオ体操でも最初から最後まできっちりやれば、背骨の柔軟性がつくような動きがたくさんありますし、今は動画で検索すればすぐに出てきますよね?
まずは背骨を柔らかくすることを集中的に行ってみてください。
きっと枕のことなんて気にならなくなるはずです。
◆まとめ
今回は、どんな枕を試しても合わないという枕難民の方を1人でも多く救いたいという思いで記事を書きました。
問題は枕にあるんじゃない、自分の首にあるんだ!という衝撃的な内容だったと思いますが、長年枕選びでお悩みだった方には、
新しい切り口だったのではないでしょうか?
もし、これから先、二度と枕のことで悩みたくない方は、ぜひ背骨の柔軟性を復活させる取り組みをしてみてください。
人生がきっと好転するとでしょう。
もし、どうしても自分ではできないという方は、一度当院までご相談ください。丁寧にどこに問題があるのかをお伝えし、何が必要なのかを
お伝えさせていただきます。
(柔道整復師 福井健人 監修)