いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回は、整骨院に来られる患者さんの症状No.1の【腰痛】。これを撃退する方法を記事に書いていきます。もしご興味がありましたら、最後までお付き合いください。
◆はじめに
厚生労働省によると、日本人の腰痛患者数はここ数年で1000万人を超えていると推計しています。また、日本整形外科学会の調査によると、日本全国に腰痛をお持ちの方は、3000万人ほどいると推計されています。
これほど、医学が発達している世の中で、いまだにこれだけの人数の腰痛の方がいるというのはにわかに信じがたい印象だと思います。
これほど患者数が多いので、腰痛に関しては、色々なメディアで取り上げられていますので、改めて説明する必要はないかと思いますが、
今回、腰痛を撃退するために、これまであまり知られて来なかった新しい視点からお話していきたいと思います。
◆腰痛はマッサージでは治らないし、ストレッチでも治らない
日本人の13人に1人は腰痛持ちということなので、大体の人が一度や二度は腰痛を感じたことがあるのではないでしょうか?
腰痛を感じたときにどういった行動を取ってきたのか、当院に来られる患者さんにアンケートを取りました。
そうすると、
①放置して治るまで我慢
②シップを貼って様子をみる
③はり治療を受けた
④マッサージを受けた
⑤ストレッチをした
⑥病院で注射を打った
⑦痛み止めを飲んだ
⑧サウナやお風呂に入った
こういった答えが多かったです。
それに対して、①ー⑧をすることでどうなりましたか?と聞くと、
半分ぐらいの人は、マシになったけど、すぐ元に戻ったと答え、もう半分は悪化したと答えられました。
ということは、治ってないということですね。
それから慢性的に腰痛を感じておられて、当院を頼りに来院されたという経緯だということでした。
いずれにしても、①−⑧の取り組み自体は間違いではありません。しかしながら根本から治すという目的には合っていないということは確かです。
◆そこで股関節に着目したら・・・。
病院や治療院で腰痛を訴えると、大体は腰を診てくれます。当たり前と言えば当たり前です。
その結果、腰に問題があるという前提で話が進んでいくのですが、それが視野を狭くしているということが最近になってわかってきました。
私は以前から、患者さんの歩き方をよく観察しているのですが、その時に腰痛の患者さんの股関節の動きがどうも変な感じがしていたのです。
ある患者さんの歩行観察をしている時に、何となくグラグラしているような感じがしていたので、股関節の動きをチェックしてみたら、左右で可動域が全く違うことがわかりました。右はどの方向にも動きが悪く、逆に左はグニャグニャしている状態でした。
これは非常にまずいなと感じて、それから3ヶ月ぐらいかけて、整体を行い、歪みを整えながら股関節の筋力強化に取り組みました。
そうすると、腰痛の度合いも半分以下に減っていました。
◆新しい視点での腰痛の予防と対策
股関節の筋力低下を予防するためには、【腸腰筋】、【多裂筋】、【大臀筋】の3種類をきっちりとトレーニングしなければいけません。
このトレーニング方法ですが、
①腸腰筋はその場でもも上げ行進を30秒3セット
②多裂筋は四つんばいになって右手を前に伸ばし、左足を後ろへ伸ばす。次に左手を前に伸ばし、右足を後ろへ伸ばす。これを交互に20回3セット
③大臀筋は両手を前に伸ばしてスクワットを20回3セット
これをまずは2週間、毎日行うようにしてください。
初めはしんどいと思いますが、すぐに慣れてきます。
慣れてきたら、体力レベルに合わせて、回数や秒数を増やしていきましょう。
◆まとめ
何をしても良くならない腰痛は、それ以上、マッサージやストレッチなどを受けても変化はしません。別の視点で取り組む必要があります。
新しい視点として、股関節の筋力低下です。股関節の不安定さが、腰周辺の筋肉を異常に緊張させている可能性があります。
まずは、股関節を安定させるために、必要最低限の筋トレを継続して行いましょう。
もし、どうしても自分ではできないという方は、一度当院までご相談ください。丁寧にどこに問題があるのかをお伝えし、何が必要なのかを
お伝えさせていただきます。
(柔道整復師 福井健人 監修)