いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回は、よく患者さんから質問されることに対して、私が回答している内容をお伝えしていきます。
◆はじめに
よく体を温めたら健康になれるよ。という話は聞いたことがあるかもしれません。
昔から温泉に入って病気を治すという湯治療法がよく知られています。
ではなぜ体を温めることが健康に良いのか?というとあまり詳しくは聞いたことがない人がほとんどではないでしょうか?
今回は、体を温めるとなぜ良いのか?という話を紐解いていきたいと思います。
ご興味がございましたら、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
◆人間の体温について
通常、人間の体温は36.5度くらいが健康体だと言われています。
この状態で免疫機能や新陳代謝が正常に働き、ウィルス感染から守ってくれています。
また、体内の酵素の働きや消化吸収にも影響しています。
そして、健全な体温を維持することで、エネルギーを作ることもできています。
こういった作用があることから、体温はある程度高い方が良いと考えられています。
しかしながら、最近は冷え性や低体温症の人が増えていることもあって、このことからも
病気になりやすい傾向があるのではないかという見方もあります。
◆低体温の人が増えている原因
体温を作ると考えられている場所はどこかご存知でしょうか?
一般的には、筋肉や肝臓、胃腸と言われています。
ということは、筋肉が少ない人、肝臓が悪い人、胃腸が悪い人というのは、
体温を作ることができないため、低体温になる可能性が高いということが言えそうです。
その他にも、腎臓や心臓、肺も体温調節に関係していることも考えられています。
こういった組織に何らかの問題を抱えている人の体温はエネルギーを作ったり、エネルギーを体に巡らせる力が
少ない状態になるため低体温になっていきます。
◆体を温めることの意味
自分自身でエネルギーや熱を作ることができない方は、何かの力を借りて体を温めないといけません。
そうやって体温を一時的にでもあげておかないと病気になりやすい状態になります。
また、体を外部から温めることによって、心地良さを感じます。その結果、体が緩む反応が生まれ、全身の血液循環が
良くなり、老廃物が排泄されやすくなります。
その結果、新陳代謝が促進され、健康体に近づいていくということです。
逆に体を冷やしてしまうと、体は緊張し、硬直状態となり、血液循環が滞り、病気になりやすい体になっていくということです。
◆体の歪みと冷え
私のところに来られる患者さんは、冷え性の方が多いのですが、全身状態をチェックするとほとんど100%体が歪んでいます。
歪み方は千差万別ですが、先に述べたように、問題のある臓器に負担をかけているような歪み方が多いのは間違いありません。
その歪みを整えてあげることで、臓器的な疲労や負担は取れやすくなり、機能が回復していくものと考えています。
◆女性の冷えの悩みは根深い
女性の患者さんが冷え性を訴える時に、冷え性改善するには、年単位で取り組む必要があります。と私はお答えするようにしています。それはなぜかというと、足、脚の歪みがかなりひどいからということです。
x脚やO脚、回内足、回外足、扁平足、外反母趾など足のトラブルが多すぎて、骨盤も傾いていることが非常に多いのです。
こういった事情もあって、単に体を温めれば冷え性が改善するというレベルではない女性が急増しています。
当院では、このような足、脚の歪みのトラブルに対して整体を行い、骨盤の歪みも矯正していきます。
◆冷え性の予防と対策
冷え性にならないためには、まず取り組むべきことは、運動です。必要最低限の筋肉量を確保できるように日々、筋トレやウォーキングなどを
行うようにしましょう。
次に上記に挙げた臓器に負担をかけるような生活をしている方は、改めた方が良いでしょう。具体的には、喫煙や飲酒をやめることと、食生活においては、
栄養素の偏りがないバランスの良い食事を心がけることが大切です。
その上で、体を温めるための入浴や、服装などに気をつけていくことが重要になってきます。
いずれにせよ、先にお伝えした中にも、体が緩んでいないと、全身の循環が悪くなってしまいますので、整体を受けることも視野に入れておいてほしいと思います。
◆まとめ
今回は、体を温めることに対してのお話から、体の歪みに関することまで、大変長くなってしまいました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
体を温めることの大切さ、冷え性でお悩みの方の対策など、この問題に関しては、まだまだ伝えきれていないことが多いので
また機会があれば、継続して記事にしていきたいと思います。
もし、冷え性で困っていて、なかなか改善しない方は、一度、ご来院ください。きっとご満足いただける状態にして見せます。
(柔道整復師 福井健人 監修)