いつも読んでくださり、ありがとうございます。
院長の福井です。
◆はじめに
4月から、新学期や新年度が始まって、新しい生活を送る方も多いかと思います。
学生の方なら、入学や新学年で、新しい出会いや、新しく学ぶことが増えます。
社会人の方なら、新入社員さん、転職された方、部署異動された方、転勤された方など新しい環境に
飛び込んで行かれると思います。
あるいは引っ越しされて新しい土地で生活が始まった方もいることでしょう。
今回は今だからこそ注意しておきたい五月病について書いていきたいと思います。
新しく環境が変わる方には特に読んでいただきたい内容となっています。
◆五月病とは
五月病は、一般的には、新入社員、新入学生、人事異動、転勤、引っ越しなど環境の変化があった方が
新しい環境への適応がうまくいかなかったり、必要以上に新しい環境に適応しようとして頑張りすぎたりして、
なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど心身に不調が現れる状況のことを言います。
それがゴールデンウィークの前後に現れる方が多いこともあり、五月病と表現されているようです。
◆五月病になる原因
3月、4月というのは、環境が変わる準備であったり、環境が変わったことに対して順応していく時期になりますので、
普段より明らかにエネルギーを使い過ぎる傾向にあります。
友達はできるかな。同僚や上司は優しいだろうか。仕事を早く覚えなきゃ。など神経を使う場面が本当にたくさんあると思います。
また、頑張りたい気持ちも一番高く、張り切っていますので、最初から全力を出して飛ばし過ぎる人も多いようです。
こういった状況で4月を過ごしているため、5月のゴールデンウィーク明けぐらいに、エネルギー切れを起こしてしまう、
いわゆる【五月病】になってしまうわけですね。
◆五月病の予防と対策
初めが肝心だということは誰しもが疑いのないことだと思いますが、よほどのことがない限り、
すぐに学校を辞めたり、会社を辞めたりすることはないと思います。
これから先、何年か通学したり、勤めたりするので、長い目で見て行動することが大切です。
お勧めするのは、年単位で物事を考えてみることです。
1年間を通して、どういった状態になっていることが良いのかを考えると、
4月にそんなにエネルギーを集中させなくても良いわけです。
例えばの話ですが、新社会人の方や職場環境が変わった方は、4月、5月、6月の3カ月ぐらいで、生活リズムを掴んで、7月、8月、9月の3カ月で基本的なことをきっちりこなせるようにする。10月、11月、12月で少しずつ成果を出すことに意識してみる。1月、2月、3月で少し応用編にチャレンジしてみる。
というような感じで計画を立ててみると飛ばし過ぎることはないでしょう。
学生の方の場合も同じように、まずは生活リズムをきっちり作ることから始めて、あとは学校のカリキュラムに沿ってやるだけですね。無理に学習時間を増やすことは必要なくて、気の合う仲間をゆっくり探していけば良いかと思います。
そうすると必要以上のエネルギーを使うことはないので、ある程度余裕を持って生活できるはずです。
くれぐれも周りと比べたり、周りを出し抜いて差をつけてやろうなどは思わないようにしましょう。
必ず後でしっぺ返しを喰らうことになります。
◆もし五月病になってしまったら
あってはならないことですが、もし自分は五月病かも。と思われるような状態になってしまったら、
一度立ち止まることをお勧めします。職場であれば直属の上司に正直に相談する。学生さんであればまずは親に相談し、
担任の先生に相談する。ということです。
決して1人で抱え込んで悩まないでください。
1人で考え込むと必ずと言って良いほどマイナスなことしか思い浮かびません。
信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも、回避できることもありますので、ちょっとでも不調を感じたらすぐ相談する。
これを覚えておいてください。
自分だけはそんな状態にならない。という人ほどなりやすと心得ておきましょう。
◆まとめ
五月病は、3月、4月にすでに始まっている可能性があります。
それは、最初から張り切り過ぎて、飛ばし過ぎエネルギーの消耗が激しくなるからです。
最初の3カ月ぐらいは生活リズムを整えることに集中することの方が大切です。
基本的なことさえ、できるようになっていれば問題ないぐらいの気持ちでいましょう。
会社は新入社員に対して、最初から成果を上げることを期待していないので焦る必要は全くありません。
学生の方も同じで、まずは自分の生活リズムを作ることです。安定してきたら友達を作るなり、勉強を頑張るなり、部活を頑張るなりしてください。
最後になりますが、当院では毎年のように五月病のような心身ともに疲弊した方がたくさん来られます。
本当はそうなる前に来ていただいて、メンテナンスすることが大切なのですが、元気な時に人間は自分の体を労わることはしないので、
もし、今から心配な方は、ご相談ください。ゴールデンウィーク前後に体調が怪しい方はその時に当院を思い出してください。
それでは、これを読んでくださっている方の新生活が快適なものになりますように。
(監修:柔道整復師 福井健人)