いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
当院にご来院中のSさん(女性 45歳)の場合、35歳前後から、手足がほてったり、急に汗を大量にかくようになりました。
ひどい時は、服が汗でびしょびしょになるほどでした。
そうこうしているうちに、
・睡眠障害(寝つきが悪く、眠りが浅い)
・生理不順(早く来たり、遅かったりバラバラ)
・生理の出血が長く続く
といったことが重なり、婦人科に行くとお医者さんから「更年期ですね」と言われたそうです。
さらに追い討ちをかけるように「これから閉経まではさらに様々な症状が出てくるかもしれないからそのつもりでいてくだださい」
と言われて目の前が真っ暗になったそうです。
お医者さんからは、無理に寝ようとしなくていいし、不安な時は年配の方に相談して話を聞いてもらうことも大切だと言われました。
このSさんは、当院に通われて長いのですが、上記のような更年期特有の症状は、今の所落ち着いています。
そして、積極的に外に出るようになって、人生を楽しんでおられるようです。
◆ 更年期障害とは
更年期とは、閉経の前後約10年間ぐらい、つまり45歳〜55歳ぐらいを言います。
更年期に入ると卵巣の働きが衰え女性ホルモンが減少します。
そうすると脳が反応して卵巣機能を維持しようと判断して全身に指令を出します。
その変化に脳と体がついていけなくなって、更年期症状が出てくるということです。
一般的な症状としては、
・のぼせ
・異常な発汗
・冷え
・動悸
・肩こり
・めまい
・イライラ
・うつ気分
というものがあげられます。
そのうち生活に支障が出てくるのが、更年期障害で、更年期女性の2割〜3割にみられます。
◆更年期障害の予防と対策
残念ながら、更年期障害をあらかじめ予測して予防したり、対策を立てたりすることは困難です。
もし、更年期障害になってしまった場合は、信頼できる何でも話せるお医者さんをまずは探すことが大切です。
なぜかというと、この症状は1人で抱え込むと悪化する可能性が高いからです。
そういう意味でも、一緒に考えてくれたり、悩みをしっかり聞いてくれたり、時には励ましてくれたりする先生が
いるということは大変心強く、改善が早くなるケースも多数あるようです。
私のところに来てくださる患者さんの中にも、お話を丁寧に聞くことだけで、症状が緩和するケースも多く、
それに加えて施術で体をリラックスさせて、力が抜けるような状態にさせてあげることとで、症状が半分以下に
なることも多いです。
◆まとめ
更年期障害は閉経前後の10年ぐらい(更年期)、45歳〜55歳ぐらいに発症しやすい傾向にあります。
女性ホルモンが急激に減少し、脳と身体がその変化に耐えきれずに症状が出てくるようです。
とにかく心と体のバランスが崩れて、相当な負担が体にかかっていますので、当院で体のゆがみを整えたり、
お話を聞かせていただいたりすることで改善していく患者さんをたくさん見てきました。
1人で悩まずに抱え込まずに周りをもっと頼りましょう。
意外と協力的で何かとサポートしてくれる人がたくさん出てくるかもしれません。