最近、我が家の子供たちもスマートフォンを持ち始めました。
必要に駆られて仕方なくなのですが、一旦持ち始めると、やはり現代っ子なのですぐに使いこなしていきます。
私など、あっという間に抜き去るスピードでどんどん新しいことを吸収していきます。
その反面、じっくり本を読んだり、物事を深く考えなくなったりといった弊害が生じているのも事実です。
◆はじめに
2022年1月の調査によると、日本国内でスマートフォン、携帯の所有者のうち、スマートフォン比率は96.3%だそうです。
ほぼ全員がスマートフォンを持っているんですね。
その影響なのかどうかは定かではありませんが、
一般社団法人日本リカバリー協会と一般社団法人日本疲労学会などは、2021年11月、12月の期間と2022年7月、8月の期間の調査で
首・肩こりは推定で1862万人が感じているというこがわかりました。
少し古いですが、2016年の第一三共ヘルスケの調査によると、肩こりは73.5%の人が国民病であると回答しています。
◆最近の首・肩こりの原因
スマートフォンやタブレットがここまで普及する前は、長時間のデスクワークで書き物が多かったために首・肩こりになっている人が
多かったように思います。
それが、ワープロ→パソコン→スマートフォンという時代の流れとともに、小さな画面をじっと覗き込むことが増えたがために、
長時間、頭が垂れ下がった姿勢でいるようになりました。
このことによって、重たい頭を細い筋肉で支えないといけなくなり、筋肉はいつも緊張状態を作ってしまいます。
そこから、ストレートネックと呼ばれる状態の人が量産されていくことになりました。
◆ストレートネックの主な原因
ストレートネックとは、本来は前方へゆるやかにカーブしている首(頚椎)が真っ直ぐになった状態です。
首や肩のこり、頭痛、首を動かすと痛みや痺れが出るなど、様々な症状が引き起こされます。
ストレートネックは、一度なってしまうと治すのが難しいものなので、予防が大切です。ストレッチや姿勢の見直しなどをして良い体の状態を保つことが予防にもつながります。
首や肩のこり、頭痛、首を動かすと痛みや痺れが出るなど、様々な症状が引き起こされます。
たとえば、次のような姿勢がストレートネックの原因になります。
- 猫背などの悪い姿勢
- 骨盤のゆがみ
- 枕が合っていない
- 長時間座って作業する
- スマホの画面を見るときのうつむく姿勢
- パソコン操作を行うときの頭が前へ突き出すような姿勢
- 妊娠や出産を経験した女性の骨盤が前傾する「反り腰」
- ピアノの演奏などの特殊な姿勢を続けること
- 仰向けで寝るときに枕が高すぎたり低すぎたりすること
こういった原因になるものを放置していると、最悪の場合は頚椎椎間板ヘルニアや頸椎症などになる可能性もあるため、こまめにストレッチや姿勢の見直しなどをしていく必要があります。
もうすでに症状が強く出てしまっている場合や自分だけでは生活習慣の改善が厳しいと感じた場合は、専門の医療機関に診てもらいましょう。
ストレートネックは長期間、重症化すればする程、治すことが難しくなります。 気になった方は早めに改善への意識を向けましょう。
◆ストレートネックの予防と対策
上述したように、生活習慣の改善がまずはじめに取り組むべきことです。
例えば、1日のスマートフォンの使用時間を見直し、必要最低限の使用にしていくことや、長時間止むを得ず使用した場合は、
首や肩のストレッチ、あるいは軽いウォーキングなどの有酸素運動を行うなど、使用した後に必ず体を動かすということをセットにすると良いでしょう。
◆まとめ
首や肩こりを放置するとストレートネックになる可能性があります。
ストレートネックになる原因で思い当たる節があれば、すぐに見直す必要があります。
スマートフォンなどのデジタルデバイスの使用をゼロにすることは不可能なので、使用頻度を下げる工夫をしていきましょう。
もし、首・肩こりがキツすぎてストレートネックなのかな?と不安に感じたら当院までご相談ください。