いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
昔、近所に住んでいたおじいさんが、「今日は雨降るで!わしの膝が言うとるわ!わしの膝は天気予報より当たるんや!」とことあるごとに言っていました。
そしてそれがよく当たっていました。
幼いながらにすごいなと思っていました。
はじめに
天気が不安定な時や季節の変わり目になると頭痛が出る人、周りにいませんか?
今回は、天候の中でも特に気圧の急激な変動が頭痛を引き起こし、いわゆる「天気痛」と呼ばれる現象について書いていきます。
気圧の変動が頭痛に与える影響やメカニズムや、なぜ低気圧や気圧の変動が頭痛を引き起こすのかについても考えていきたいと思いますので最後までお付き合いください。
気圧の変動と頭痛の関係
気圧の急激な変動が頭痛を引き起こす理由は、実際のところまだ完全には解明されていません。
天気が急変したり、天候が悪化すると気圧の急激な変化を伴います。
気圧の変化が血管に影響を与え、頭部の血流が変動することで頭痛が生じる可能性があるというものです。
気圧とは空気の重さと考えることができますので、その空気の重さが変わることによって、血管や頭の中に影響を与えるからと考えられます。
これが一般的に「天気痛」と呼ばれるものです。
寒暖差や湿度の変化が頭痛に与えている
急激な気温や湿度の変化も頭痛の要因となると考えられています。
気温の急激な変化や暑さ、寒さによって血管が縮んだり広がったりして、それが頭痛を引き起こすことがあります。湿度の増減によっても、体内の水分バランスや血液の粘り具合が変化し、頭痛を感じることがあります。
雨と頭痛の関係
雨の降り始めや降水量の変化によっても頭痛が引き起こされることがあり、これも天気痛と呼ばれます。
これは、気圧の変化と湿度の増減と関連していると考えられています。
降水量の増加により、空気中のイオンのバランスが変化し、神経系への影響を与える可能性があります。
天気痛は個人差があり、全ての人に当てはまる訳ではありません。
しかし、自身の体と天候の関係性を観察し、特に頭痛が起こりやすい天候のパターンを把握することで事前に対策を打つことができると思います。
天気痛を避けるための3つの対策
①気圧の急激な変動に敏感な方は、気圧の変動を事前に把握できる天気アプリを利用し、予測される変動に備えましょう。
また、頭痛が起きやすいと感じる際は、頭や首を温める帽子やマフラーを着用しましょう。
②気温や湿度の変化による頭痛に対しては、適切な防寒や保湿対策を行いましょう。
寒冷地では保湿クリームを利用して肌の乾燥を防ぐことが大切です。暑い地域では適度な冷房や扇風機を利用し、こまめに水分補給を行いましょう。
③雨や雪の降水量の変化による頭痛に対しては、適切な防水具や傘を使用することが重要です。また、室内では湿度を調整するために加湿器や除湿機を利用したり、リラックスした環境を作ることで頭痛を緩和することができます。
まとめ
天気痛は完全に解明されていません。
天気痛は症状の出方に個人差があり、法則性はありません。天気痛の原因はさまざまであり、個々の体質や健康状態も関与します。もし天候の変化によって頭痛を感じる場合は、自身の体調をよく観察し、必要に応じて医師や専門家に相談することをおすすめします。