いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
◆はじめに
当院では2月、3月にぎっくり腰で来院された方が10人を超えました。
はっきりとした原因はわかりませんが、一部のメディアでは寒暖差による影響が大きいと取り上げられていました。
ところが、寒暖差が大きいのは、春や秋の方がだそうです。
ということは、2月、3月に寒暖差でぎっくり腰になる確率がとりわけ高いということではなさそうです。
よくよく調べてみると、当院では年間を通してコンスタントにぎっくり腰の方が来られていますので、
寒暖差によるものと断定するのは難しいと思います。
当院ではぎっくり腰は3回から4回の治療でほぼほぼ良くなってしまうので、口コミ紹介で来られるケースが
多いから一般的な治療院とは違うかもしれません。
◆ぎっくり腰とは
ぎっくり腰でどこに問題が起きているのかというと、
①腰回りの筋肉、特に骨盤や背骨に付着している筋肉が肉離れで炎症を起こしているケース
②左右の骨盤をつなぐ関節を捻って痛めて炎症を起こしているケース
③背骨(腰椎)と背骨(腰椎)の間の関節を捻って痛めて炎症を起こしているケース
④背骨と背骨を連結している靭帯を捻って痛めて炎症を起こしているケース
こういったものがあります。
当院に来られるぎっくり腰の患者さんは、筋力が落ちてきやすい30~50代の方が1番多いですが、
スポーツや重労働で腰や体幹を酷使する10代〜20代にも起こります。
ぎっくり腰は、以前は加齢とともに発症頻度が高くなるイメージがありましたが、
最近では若い人がぎっくり腰になることも多く見受けられます。
娯楽や趣味が多様化しているので、日常的に疲労がたまりやすい不規則な生活を送っている若年層が
急激に増えていることも要因であると考えています。
また、子育てをしている世代の方もお子さんを抱っこしながら何か作業をしたりするため、
腰に負担がかかりやすく、ぎっくり腰になりやすいとされています。
◆ぎっくり腰の対策と予防
ぎっくり腰は、以前は安静にしておかないといけないとされていましたが、
現在は、軽く動かしている方が早く治るとされているので、一昔前とは対応が全く違います。
また、冷やした方が良いのか、温めた方が良いのか論争もありますが、
これも以前は冷やす一択でしたが、今は温めた方が早く治るケースもあります。
これは自分で判断すると間違えることが多いため、専門家に状態を診てもらって判断してもらう方が良いでしょう。
◆危険かどうかの判断に迷った時は
腰痛のブログでも書いたのですが、ぎっくり腰にも危険なものが潜んでいることもあります。
参考までにぎっくり腰とともに以下の症状がある場合は、すぐに専門病院(整形外科)を受診しましょう。
①何も動かず、じっとしているのに痛みがどんどんひどくなる
②下半身が痺れて感覚がない
③足首が垂れて元に戻せない
④気づかずに尿もれしている
⑤この1ヶ月で体重が急に減った
最後になりますが、どうしても不安な方は当院までご連絡ください。
一人で抱え込んでもろくなことはありません。
悩んで不安になるぐらいなら、頼ってくださいね。
(柔道整復師 福井健人 監修 )