目次
1. はじめに
2. 支持:体を支える
3. 運動:体を動かす
4. 保護:内臓を守る
5. 熱産生:体に熱を生み出す
6. ポンプ作用:体液を循環させる
7. 内分泌:ホルモンを分泌する
8. まとめ
はじめに
いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。今回は、改めて筋肉の重要性についてお伝えしていきたいと思います。
昨今「貯筋」という言葉を目にすることが多くなりました。お金の貯金と同じで、蓄えが無いと困ることになります。
筋肉の役割について学ぶと、私たちの体がどれだけ複雑で驚くべき機能を持っているかが分かります。
そして改めて筋肉を鍛えて、筋肉の量を減らしてはいけないことに気づくことができます。
ここで言う鍛えるというのは、何もボディビルのように毎日毎日しんどい思いをして筋トレをしてくださいということではありませんので安心してくださいね。
今回は、教科書に記載されている筋肉の役割が6つについてを簡単に紹介していきたいと思います。少しでも多くの方が筋肉の重要性に気づいていただいて、今よりも健康になっていただけるようにお伝えできればと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください。
筋肉の役割 その1【支持】
最初の役割は、体を支える「支持」という機能です。
筋肉は骨と共に体の姿勢を保ち、バランスを取るために重要な役割を果たしています。
筋肉がなければ、私たちは立ったり座ったりすることすらできません。
姿勢の良し悪しを決める大きな要因の一つに筋肉がありますが、姿勢の悪い人で筋肉がバランス良くついている人を私はこれまでの20年を超える臨床経験の中で見たことがありません。
ほとんどの方は、そもそもの筋肉量が少なくて平均値を下回っているか、前後左右のバランスが悪く筋肉がついてしまっているかの2パターンです。
もちろん筋肉はついているけど姿勢の悪いケースもありますが、それについては筋肉以外の問題が絡んできますので、今回は割愛させていただき、また別の機会でお伝えできればと思います。
筋肉の役割 その2【運動】
次に、筋肉の最もイメージしやすい役割である「運動」です。
筋肉は収縮と弛緩を繰り返すことで骨を動かし、歩いたり、物を持ち上げたり、スポーツをしたりすることを可能にします。
筋肉と骨が協調して動くことで、私たちは様々な運動を行うことができるのです。
筋肉量の少ない高齢者を見ていただくとよくわかりますが、自分の思ったように体が動かせない方が非常に多くなります。
自分の頭の想像では、おそらくもっと早く、もっと正確に体を動かせているはずなのですが、イメージ通り体を動かすことができていないのは、筋肉の絶対量が足りていないことであるのは間違いありません。
その筋肉に動けと脳から指令を出す運動神経の働きも弱っていることもありますが、うまく指令を出しても、その指令に耐えうる筋肉がなければ動きません。
例えて言うなら、パソコンのCPUは最新式なのに、それを収めているパソコン本体が30年前のものならうまく動作しないという感じでしょうか。
あるいは、高性能エンジンを搭載している車なのに、タイヤがパンクしているような感じでしょうか。
いずれにしても、筋肉量が少ないと、イメージと実際の動きにひどいギャップが生じるということはご理解いただけたのではないかと思います。
筋肉の役割 その3【保護】
3つ目の役割は「保護」です。
筋肉は骨や皮膚だけでなく、内臓を衝撃から守る重要なバリアとして機能します。
腹筋や背筋などの筋肉は、内臓を外部の衝撃から守るクッションの役割を果たします。
数年前に私は、自転車に乗っていた時に車にはねられて5メートルぐらい吹き飛んで地面に叩きつけられたことがあります。
救急車で運ばれてことなきを得たのですが、その時の担当医の先生から「筋肉量が多くて良かったね。そのおかげで背骨とか内臓には問題ないよ。」と言われました。
日々筋トレしたり、運動していて良かったなと思ったエピソードでした。
筋肉の役割 その4【熱産生】
4つ目の役割は「熱産生」です。
これは一般的にはあまり知られていないことだと思いますが、体の中の熱の約60%は筋肉によって生み出されています。
寒いときに体が震えるのは、筋肉が収縮と弛緩を繰り返して熱を生み出し、体温を一定に保とうとする自然な反応です。
このように、筋肉は体温の調節にも重要な役割を果たしています。
筋肉量が少ない方は、体が冷えやすくなるのは明らかですよね。
ボディビルや日頃から筋トレを習慣化されていて、体が大きい人の中には、真冬でも半袖で平気な人もいらっしゃいます。これは、筋肉の熱産生の影響が大きいと考えられます。
筋肉の役割 その5【ポンプ作用】
5つ目の役割は「ポンプ作用」です。
筋肉は静脈やリンパ管の中の体液を流すためのポンプとして働きます。
静脈やリンパ管は自分自身で収縮することができないため、筋肉の収縮と弛緩の力を借りて体液を循環させています。
この機能がなければ、体液が停滞してむくみが生じることになります。
筋肉量の少ない方は、血流やリンパの流れが悪くなりやすいので、体の回復するスピードは遅くなりやすいと考えられます。
むくみの原因が全て筋肉であるというのは極論過ぎますが、日頃から運動も筋トレもほとんどしていなくて、内科の問題も何もないという方は、筋肉による影響も多分にあるかと思います。
運動や筋トレをするか、当院のような整体を受けていただくことで疑似的に運動をしたのと同じような効果を出せる技術に頼ってくださいね。
筋肉の役割 その6【内分泌の作用】
最後の6つ目の役割は「内分泌」です。
これも一般的にはあまり知られていないことだと思いますが、筋肉はホルモンを分泌する役割も持っています。
筋肉から分泌されるホルモンを「マイオカイン」と呼び、現在約30種類ぐらいあると言われています。マイオカインは血糖値を下げたり、脂肪を分解したり、認知症の予防など、様々な健康効果があることが分かっています。
筋トレをして筋肉量を増やすことで、糖尿病の予防や、肥満の予防など生活習慣病と呼ばれるものの大半は予防できるのではないかと思います。
また、超高齢化社会に突入し、老老介護などの問題が多発している中で、認知症の予防に効果があるということですから、筋トレを継続して行うだけでも社会貢献につながるのではないでしょうか。
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました。今回は筋肉の役割についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
筋肉の役割をまとめると、以下の6つが挙げられます。
1. 支持:体を支える。
2. 運動:骨や人体と協調して姿勢を保ち、体を動かす。
3. 保護:内臓を衝撃から守る。
4. 熱産生:体に熱を生み出す。
5. ポンプ作用:静脈やリンパ管の体液を循環させる。
6. 内分泌:ホルモンを分泌し、健康に寄与する。
これらの役割を理解することで、筋肉の重要性を再認識し、日々の運動や体のケアの大切さに気づくことができると思います。
もし、筋トレやその他の運動ができないのであれば、当院では筋肉量をアップさせる独自のストレッチやその他の整体メソッドがありますので、一度ご相談ください。
それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)
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