はじめに
いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
突然ですが、私の健康上の悩みはいつも胃腸のことが大半を占めます。何も気をつけていないとすぐに便秘になりますし、気にしすぎてあれこれ試すと下痢になったりします。ちょうど良いところでキープするのがとても難しいです。
そして、7月に入っての高温多湿の環境がさらに私の胃腸を悩ませてくるのです。
今回は、夏に起こるとされる便秘。いわゆる夏便秘についてのお話をしていきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
便秘ってどんな状態?
そもそも便秘ってどういうものだっけ?ということなんですが、便秘の定義はいくつかあって、厚生労働省の慢性便秘症診療ガイドライン2017によると、便秘とは、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。
これ以外にも一般的には、
・3日以上排便がない状態
・便自体が硬くなり、排便時に痛みや苦痛を伴う状態
・排便回数が週3回以下と少ない状態
・排便時に何らかの不快感がある状態(排便困難、いきみ残便感など)
・腹痛やお腹の張りがあって、日常生活に支障がある状態
このような状態も便秘と言われています。
排便回数などは個人差もあり、一応の目安として定義されているところでもあります。
はっきり自分が便秘なのかどうか心配な場合は、内科や消化器科で診察を受けることをお勧めします。
夏になると起きる便秘の特徴
タイトルにもあるように夏便秘と言われる状態が最近はよく聞くようになってきました。
夏場の暑い時期になると、汗をかなりかきますので、体内から水分が少なくなりがちです。
最近では早い時期から熱中症を警戒して、各メディアで熱中症には気をつけましょう。と呼びかけることが多くなったために、皆さん意識して水やその他の飲料で水分を補給されていることと思います。
実際に水分を補給すると、大腸に届くのはどれぐらいの量だと思いますか?
1リットルの水を飲んだら、大腸に届くのは、その約10分の1ぐらいだと言われています。
ということは、100mmリットルしか大腸には届いていないことになりますね。
便は大腸から水分を吸収して、排便しやすい硬さに調整されていきますが、そもそも大腸に水分が十分に行き渡っていないと、大腸が砂漠化してしまって、便に渡す水分がなくなってしまいます。
それで硬いままの便が大腸を移動するために、移動スピードが遅くなり、排便までに時間がかかることになり、便秘傾向になってしまうというわけなんですね。
ですから、夏場は特にいつも以上に水分を補給しないと熱中症以外に夏便秘になってしまう可能性もあるということです。
とは言え、そんなにたくさん水飲めないよー。と思われた方もいらっしゃると思いますので、対策をお伝えしていきます。
夏便秘の対策
それでは、毎日の生活に役立つ、夏便秘の対策をお伝えしていきますね。
まずは、炭酸水を飲みましょう!
炭酸水に含まれている二酸化炭素には、便を柔らかくする作用があると言われています。
また、二酸化炭素が胃を刺激することで、胃酸を分泌を促進してくれるため、消化を助けてくれると言われています。
炭酸水に酢を少量入れると、酢の刺激臭が胃酸の分泌を促進してくれて、腸を刺激することで、便を押し出す動きが活発になると言われています。また、酢には消化をサポートする働きもあることから、便秘解消に良い影響があるといわれています。
夏場は特にさっぱりしたものを口にしたいと思いますので、炭酸水と酢のコラボはお勧めです。
私は味のしない飲み物は少し苦手なのですが、そういった方は、フラクトオリゴ糖やハチミツを入れてあげると飲みやすくなります。
これらは善玉菌のエサになるオリゴ糖が含まれているので腸内環境を整えるのにもってこいです。
こちらも一度お試しください。
さらに夏便秘の対策として覚えておいてほしいのは、便秘は体が冷えた状態になると解消しにくいということです。
冷房の効いた部屋にずっといると、体が冷えてしまい、もちろん腸も冷えてしまいます。腸が冷えると腸の動きが悪くなって、便が大腸にいる時間が長くなってしまいますので、夏だからこそ、腹巻きをしたり、しっかり湯船につかって体を冷えから守ってあげてほしいです。
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました。今回は夏便秘というテーマでお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
夏場になったら便秘になりがちな方にとってお役に立てていると嬉しいです。
もし、色々と対策してきたけど、なかなか改善しない場合は、当院の内臓調整(腸の動きを整えたり、自律神経を整える整体)で改善することもできますので、ぜひ一度ご相談くださいね。
それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)