はじめに
いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。6月も半ばを過ぎて、梅雨本番といった時期ですが、気温が上がってきて、湿度も高い。そんな時に悩ましいのが、汗の問題ではないでしょうか?
私は、元々が汗をたくさんかく方なので、職場ではインナーの着替えを2枚か3枚は用意しています。
そして制汗スプレーなので、対応しているのですが、それでも汗をかくので、周りの人に汗の匂いで不快にしていないかどうかいつも気になっています。
あなたは汗問題に関してお悩みではないですか?
今回は、汗についてのお話をしていきたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
汗はどうしてかくの?
そもそもなぜ汗をかくのかと言いますと、体温や皮膚表面の温度の情報を脳が受け取り、脳の体温調整の司令塔が体に不具合が起こらないように一定に保つために汗を出すよう指令を出しています。
これを温熱性発汗と言います。
これとは別に緊張したり、興奮した時にも汗が出ることはよく知られていると思います。
これを精神性発汗と言います。
私も緊張すると手汗、脇汗が大量に出ますので、そういう場所に行くときは汗の目立たない服装で行くようにしています。
もう一つは、辛いものを食べた時に汗が止まらなくなったことはありませんか?
これを味覚性発汗と言います。
これら3つの発汗で人間は体温調整をしています。
どうして汗には匂いがあるの?
私は先ほどもお伝えしたようにかなりの汗っかきです。汗をかいたまま放置していると、自分でもわかるぐらい汗の匂いが漂ってきます。自分の体臭は本当に嫌なものです。
そもそも汗のあの嫌な匂いの正体は何なんでしょうか?
実は汗が出たその瞬間には匂いはないそうです。無臭なんですね。出た瞬間は。
その後、時間が経過するたびに匂ってくるのは、汗や皮膚をエサに集まってきた細菌たちが作り出す匂いの物質によるものということがわかっています。
また、普段運動する習慣のあまりない人などは、汗が出てくる汗腺というところが詰まって働きが悪くなっていることで、匂いが出やすい悪い汗を出しているケースもあるようです。
こういったところでも普段からの運動習慣のあるなしが影響してくるんですね。
汗が出る場所によって汗の種類が違う?
汗の出てくる場所のことを汗腺と言いましたが、汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の二つが存在します。
この二つの汗腺から出てくる汗は、良いものと悪いものがあるのですが、私が学生時代教えてもらった覚え方はエクリン腺はエエ汗が出てくる。アポクリン腺はアカン汗が出てくる。と覚えていました。
覚え方はどうでも良いとして、エクリン腺から出てくる汗の成分は99は水分と言われています。残りの1%の中に塩分やカリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、重炭酸イオンなどのミネラル成分が含まれています。そして、乳酸や尿素などの老廃物も微量ながら含まれているそうです。
こういった成分が出ていくから、水だけの補給ではなく、塩分やミネラルも補給しないと熱中症になってしまうということなんですね。
良い汗をかいて健康を保つには?
汗をかいて体温調整機能を上手に働かせるためには、体を清潔にしておくことが必要です。皮膚の新陳代謝が活発に行われるように、毎日お風呂に入って皮膚を優しく洗い清潔な状態を維持できるようにしたいですね。
次に汗が出てくる場所である汗腺が正常に働くようにするために、日頃から運動をして汗をかく習慣を持ってお苦ことです。できれば有酸素運動を30分ぐらい行って、日ごろから汗をかいておくことが大切です。良い汗をかくために清潔にしたり、水分補給をしていても、汗の出る場所が詰まっていたり、流れが滞っていると、外にうまく排出できないので体温調整が機能してくれません。
最後は、血液循環を常によくしておくことです。これは運動することと共通することが多いですが、血液循環というのは栄養を運ぶだけではなくて、温度調整の役割も担っています。
血液循環が悪いということは、温度調整もできていないことが予測されますので、汗をかくことにも影響が出てきます。
もし普段の生活で運動をあまりしていなくて、座り時間が多い生活を送られているのであれば、整体などをうまく活用して、筋肉や関節を動かしてもらうようにして、全身の循環を改善してもらうことも一つの方法として覚えておいてほしいと思います。
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました。今回は汗についてのお話でしたが、いかがでしたか?
もし、ご自身で汗の匂いや汗のかき方でお悩みでしたら、いつでもご相談ください。
何かお役に立てることがあるかもしれません。
それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)