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いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。

今回の記事は以下の目次のようになっております。

 

 

【目次】

①はじめに

②どうしても運動しないといけませんか?

③動かさないことによるデメリット 選

④サルコペニアとフレイル

⑤廃用症候群

⑥ちょっとしたことの積み重ねが・・・

⑦まとめ

 

 

①はじめに

私は何を隠そう人生の半分ぐらいは、肥満と戦ってきました。

学生時代に一生懸命スポーツをして体重が自然と落ちてはいくものの、引退したらすぐに体重が増え、またスポーツを再開したら体重が落ちるということを繰り返して今があります。

今は、自分自身である程度コントロールできるようになりましたが、運動と食事をしっかり意識しておかないとまたすぐに元に戻ることは自覚しています。

 

こういった経験から、運動の大切さを身にしみて感じているので、特に運動が苦手に感じている方に読んでいただけると嬉しいです。

 

私自身、スポーツをやってきましたが、走ることは苦手ですし、しんどいことやきついトレーニングからいつも逃げ出してきた方なので、運動嫌いの人の気持ちはわかっているつもりです。

 

今回は運動が苦手な方の視点で書いていきたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね。

 

 

②どうしても運動しないといけませんか?

先に答えを言っちゃうと、運動した方が体には絶対に良いです。

 

当院に来られている運動が苦手な患者さんは、口を揃えて以下のような質問をされることが多いです。

 

「スポーツジムに行って鍛えないといけないでしょうか?」

「筋トレをしないといけないですよね?」

「毎日歩いたり、走ったりしないといけませんか?」

 

私は、スポーツジムに行きたいのであれば、行かれた方が良いですし、筋トレをしたいのであればした方が良いです。と答えています。

また、毎日歩いたり、走ったりすることをしたいのであれば、積極的にされた方が良いとお答えしています。

 

無責任なように聞こえるかもしれませんが、長くご指導させていただいている経験から、これが一番しっくりきています。

 

無理にこれが良い、あれが良いと言っても、ご本人のやりたい、やってみたいがなければ苦痛以外の何者でもありませんので。

 

 

どうしても運動しないといけない理由がない方の場合は、最初の一歩目がとても難しいんです。

 

 

③動かさないことによるデメリット 3選

高校生の時に足首のひどい捻挫をしたことがあって、ギプス固定を2週間ほどしたことがありました。

 

それまでは、毎日バスケットボールをしていたものですから、立派な足の筋肉を持っていたわけです。

 

それがですよ、ギプスを外した時には、誰の足かわからないぐらい痩せ細っていてびっくりしたことを今でも鮮明に覚えています。

 

それぐらい、何も動かさないことによる退化のスピードは速いということですね。

 

 

 

ここから、筋肉を動かさないことによるデメリット3選をお伝えしていきます。

 

・筋力低下

2週間脚を動かさなかった場合、若年層で28%の筋力低下が認められ、高齢者層で23%の筋力低下が認められたということです。

 

高齢者の場合は、週に3、4回のトレーニングを6週間継続しても筋力は元には戻らず、元通りになるには、18週以上の時間が必要になってしまうということです。

 

・生活の質の低下

筋力低下すると、日常生活での行動範囲がどんどん狭くなっていきます。外に出る機会も少なくなっていくため、刺激の少ない生活になりがちで、うつ症状が出やすくなったり、認知症が進んでしまったりします。

 

・体重の増加、減少

筋肉を動かさずに食事の量が変わらなければ、摂取カロリーと消費者カロリーのバランスが崩れてしまい、人によって体重が増加していく場合もあれば減少する場合もあります。

 

筋肉量が減って体重が増加すれば、体にかかる負担は大きくなり、関節を痛めやすくなります。また、筋肉量も体重も減ると、ちょっとした運動もできなくなり、寝たきりになっていくことも考えられます。

 

このように筋肉を動かさないことによるデメリットは想像している以上に怖いことにつながっていくのは容易に想像できますね。

 

 

 

④サルコペニアとフレイル

最近よく聞くようになった、サルコペニアとフレイルという言葉ですが、簡単に説明すると体を動かさずに栄養もきっちり摂れていないと、筋肉の量が減っていきますというのが、サルコペニアです。

 

サルコペニアの状態から筋力が落ち、活動量が減り、食欲がわかず、栄養が摂れず、筋肉量が減り、筋力が落ちる・・・これを繰り返すことで、骨粗鬆症や、関節が変形してしまい、体のあらゆる機能が低下し、活動意欲も低下し、やがて社会とのつながりも薄くなっていくというのが、フレイルです。

 

運動せずに、筋肉を使わない生活をしていくとこういったサイクルになっていくということを覚えておいてほしいと思います。

 

 

 

⑤廃用症候群

これはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ケガや病気で長期的に入院したり、自宅療養をしていると、身体的、精神的な機能が低下していくというものです。

 

できるだけ早い段階で、体を動かすようにしていかないと、サルコペニアやフレイルを招いてしまう恐れがありますので、特に高齢者の場合は、体を動かし始めるタイミングを見誤らないようにしないといけません。

 

 

⑥ちょっとしたことの積み重ねが・・・

今日、ちょっと運動をしたからといって、明日体が健康のなるということはありません。

少しずつを毎日地道に継続することでしか、体は変化してくれません。

無理のない範囲で、自分が嫌にならない程度の強度で細く長くやっていけたら最高です。

 

一方で、体を動かさないでいると、こちらは先にもお伝えしたように2週間もあれば、簡単に衰えてしまいます。

良いことはすぐには結果が出ず、悪いことはすぐに結果が出る。逆だったら良いのにと何度も思いました。

 

 

⑦まとめ

今回は、運動しないことによる問題についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

 

運動はしたくないけど、筋肉は落としたくない。そのような人でも私は見捨てたりはしません。当院で筋力低下に効果的なストレッチをしていますので、気になる方はいつでもご相談くださいね。それではまた。

 

(柔道整復師 福井健人 監修)

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