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いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。

今回の記事は以下の目次のようになっております。

 

【目次】

①はじめに

②今年も熱中症に気をつけましょう

③あらためて熱中症とは

④熱中症になりやすい人、なりにくい人

⑤熱中症を予防するために

⑥自分が熱中症かな?と思ったら

⑦熱中症の人を見かけたら

⑧整体を受ける時の注意点

⑨まとめ

 

 

 

①はじめに

暦の上では、5月5日から9日ごろを「立夏」と言います。

ここから、本格的に夏が始まっていくわけですが、昔と比べて今は暑くなっているという話をよく聞きますが、

30年ぐらい前でも、35度ぐらいの日はあったように思います。

ただ、暑い期間が長いという印象はものすごくあります。

 

 

②今年も熱中症に気をつけましょう

 

気象庁の観測によると、真夏日(日最高気温が30℃以上)と猛暑日(日最高気温が35℃以上)の過去と現在の傾向は次のとおりです。

 

【真夏日】
1910年から2019年の100年間で約6日増加しています。

1990年から2019年の30年間の平均年間日数は約41日となっており、1910年から1939年の35日と比べて約1.2倍増加しています。

【猛暑日】
1924年、1929年、1942年、1961年、1978年、1985年の6年間は2日以上猛暑日がありました。

  • 1929年、1942年は3日以上ありました。
  • 1994年は6.5日
  • 2018年は7.1日
  • 2020年は5.3日
  • 2022年は5.2日

 

 

と近年は多くなっています。

 

2023年8月9日には東京で最高気温が35.9℃と猛暑日となり、過去最多の17日となりました。

「猛暑日」は気象庁が2007年4月1日に定義しています。

 

 

③あらためて熱中症とは

厚生労働省のホームページからの引用ですが、

 

熱中症とは、

 

【高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。

屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。】

 

とあります。

 

熱中症には、症状のレベルによってタイプ分けされています。

 

Ⅰ度(軽症):筋肉痛、多量の発汗、立ちくらみ、筋肉の硬直

→涼しい場所へ移動し、水分塩分を補給で応急処置する。改善しない場合は、病院へ搬送する。

 

Ⅱ度(中等症):吐き気、嘔吐、虚脱感、頭痛

→自力で水分塩分の補給ができない場合は、病院へ搬送する。

 

Ⅲ度(重症):けいれん、意識障害、高体温、手足の運動障害

→すぐに病院へ搬送する。

 

分類によって、対応が異なりますが、熱中症になった人が現場にいた場合、厳密な境目を判断することは難しいので、

判断に迷うときは、救急車を呼んだ方が良いでしょう。

 

 

私の経験上、猛暑日のように40度前後の気温の場合、例え短時間であったとしても、発症する危険はあると考えていますので、熱中症特別警戒アラートや熱中症警戒アラートが出ている場合は、命を守る行動を取ることをお勧めします。

 

 

④熱中症になりやすい人、なりにくい人

熱中症になりやすいのは、基本的には体力レベルが低い人たちです。

 

まずは、子供です。

小学生までの子供の場合、体温調節がうまくできないため、熱をうまく外に逃すことができない場合があるようです。

注意してみておかないと、急に体調が急変してしまうこともあります。

 

 

次に高齢者です。

熱中症にかかる患者さんの半分ぐらいは65歳以上の高齢者となっています。

この年代の人たちは、寒いとか暑いを感じにくくなっています。

 

私の知り合いのおじいさんはサウナに入ってもなかなか出てきません。

私は、入って3分もしないうちに汗だくだくになりますが、そのおじいさんは平気な顔で汗もそれほどかいていません。

 

それほど、温度の感じ方が違うということです。

家の中で熱中症にかかる高齢者が多いのはこういった事情もあると考えています。

 

そして意思表示できない障害を持った人です。

何らかの障害を抱えていて、自分の状態を言葉にすることができない方は、近くにいる人が異変に気づいてあげないといけません。

自分の不調を表現できないので大変危険ですから、暑い中外出する際はそばから離れないよう気をつけてあげてほしいです。

 

 

 

⑤熱中症を予防するために

どれだけ屈強な人でも、熱中症になるリスクはありますが、日頃から運動する習慣を身につけ、一定の体力を維持できるように心がけることは大切です。

 

そして自分の体調を管理することです。

規則正しい生活を送っているからこそ、いつもと違うことに気づきやすかったりします。

 

私は毎朝歩いているのですが、その日によって足が軽快に動く日や足取りが重たく感じる日、すぐに息が上がってしまう日など、変化をすごく感じるようになりました。ご自身の体の変化に気づく力が必要になって来ているかもしれません。

 

 

これもどなたでも知っていることだと思いますが、水分だけでなく、塩分も喉が乾く前に補給すること。

水分補給は少しずつ行うこと。水分不足にならないようにとガブガブとスポーツドリンクを飲むと、糖分の取り過ぎになりますし、水の飲み過ぎでも水毒症になったりします。飲みすぎて、食欲不振になってしまうと必要な栄養が摂れなくなってしまいます。

 

この時期は、喉ごしの良い冷たいものを食べたり、飲んだりしたくなりますが、滋養のつく食材を選んで食べるように心がけましょう。何事も過剰にならないように注意が必要です。

 

 

そして、私はこれを一番大切にしているのですが、、暑さの耐性を身につけることです。

 

真っ昼間に外出して暑さに慣れろと言っているわけではなく、比較的暑さのマシな5月、6月から日中外を散歩するようにしてみたり、7月、8月の暑さが厳しい時は早朝や夕方の気温が比較的低い時間帯に運動するようにすることです。

 

こうすることによって暑さへの順応が早くなり、熱中症のリスクを下げることができると考えています。

 

 

 

⑥自分が熱中症かな?と思ったら

これは、一人暮らしの方は特に要注意なのですが、少しでも熱中症のⅠ度やⅡ度のような症状を感じたらすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

それが嫌なら、必ずご家族にすぐに連絡して来てもらうようにしましょう。

 

ちょっと一休みして、様子を見たらマシになるだろうと思っていたら、意識を失ってそのまま亡くなっていたということのないようにお願いします。

 

 

⑦外で熱中症っぽい人を見かけたら

これから暑い時期に入ると、道端で腰掛けて休んでいる人や日陰で具合の悪そうにしている人を見かけることがあるかもしれません。

そういった場面に遭遇した場合、一声かけてあげるようにしたいですね。

 

もしかしたら、あなたの一声が命を救うことになるかもしれません。

私自身は、見て見ぬふりをしたことを一生後悔するのであれば、たとえ間違っていたとしても、少し勇気を出して一声かけるようにしようと思っています。

もし、それで何も体調が悪くなくても、誰にも迷惑をかけているわけでもありませんしね。

 

 

⑧整体を受ける時の注意点

当院の整体を受けても、熱中症は治りません。

 

ただ、暑い時期に汗を多量にかいてドロドロになりやすい血液をうまく循環させることはできます。

また、不快指数が上昇する時期で、自律神経の乱れも出やすいので、そちらを安定させることもできます。

 

 

 

⑨まとめ

今回は、熱中症について少し硬い文章になりましたが、それだけ命の危険があるということがわかっていただけたかと思います。毎年、残念ながら熱中症で命を失う方が後を絶ちません。落とさなくても良い命だった方もいらっしゃいます。

 

この記事を読んでくださっている皆様が熱中症になるリスクを少しでも減らすきっかけになることを期待しています。

 

何度も繰り返しになりますが、熱中症に限らずどのような症状でもちょっとおかしいなと思ったら、絶対に我慢し続けたり、諦めたりして、その場をやり過ごそうとしないようにだけお願いします。すぐに近くにいる身内の方や、すぐに連絡のつく方に電話するようにしましょう。

 

また、これは危険あ兆候かもしれないとちょっとでも思ったら、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

この夏、危険な暑さがまたやってきます。

どうぞ、命を大切になさってください。

 

 

この記事を読んでくださった方が熱中症にならないことを願っています。それではまた。

 

 

(柔道整復師 福井健人 監修) 

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