いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回は、前編に続き、変形性膝関節症でお悩みの方にという内容の後編をお届けいたします。
最後までぜひお付き合いください。
⑥どんな人が変形性膝関節症になりやすいですか?
基本的には60歳以上の中高年に発生しやすいと言われています。
加齢により、足腰の筋力が低下し、筋肉量が減少することによって膝関節への負担が増えるためです。
また、体重増加による膝関節への負担が大きくなるため、肥満の人も発生しやすいと言われています。
男女比では、女性の方が多い傾向にあります。これは、単純に男性よりも女性の方が筋力が弱く、筋肉量も少ないためです。
そして、更年期以降や閉経後にホルモンバランスが崩れ、骨の形成に影響を及ぼすことも考えられています。
まとめると、中高年の女性で肥満体型の方が変形性膝関節症になりやすいということになります。
⑦変形性膝関節症の予防と対策
中期、末期(重症)になってしまうと、予防や対策はできません。
なってしまう前に手を打つ必要があります。
いつも気をつけてほしいことは、
・運動不足にならないようにすること
・体重が標準よりもオーバーしないこと
・筋力や筋肉量が減少しないようにすること
こういったことが大切になってきます。
特に下半身は人間の筋肉の70%を占めると言われていますので、
下半身の筋トレは日課にするようにしたいですね。
おすすめは鉄板のスクワットです。それも下まで沈み込まずに、膝が90度ぐらいまで曲がるぐらいで構いません。
これを20回を3セット毎日するようにしましょう。
⑧当院の膝の痛み全般に対しての治療
当院では変形性膝関節症の悩みで来られた患者さんに対してどのような治療をしているのかというと、
まずは、患者さん本人が現状をどのように認識されているのかを詳しく聞いていきます。
その上で、どういった状態まで改善させたいのかということを聞いていきます。
次に検査ですが、全身のバランスと膝の状態を見ていきます。
立っている時、座っている時、うつ伏せの時、仰向けの時など、歩いている時など、いろいろな場面で膝がどうなっているのかを見ていきます。
そしてどこに問題があるのかを把握してから、負担のかかり過ぎている筋肉のダメージを抜いていったり、歪みがキツい場所を整えたりしながら無理なく動かせるように体を誘導していきます。
伸びないから、曲がらないからといって、無理やり伸ばしたり、曲げたりするような乱暴なことは一切していません。また、強く押したり、マッサージすることもありません。
体にとって適切な刺激を体の状態に合わせて入れていきます。
そのような低刺激な治療でも終わった後は、膝が軽くなって曲げ伸ばししやすくなったと言ってもらえたり、歩きやすくなったという声もよく聞きます。
そのような結果が出る治療なので、もし荒っぽいマッサージや無理やり痛みの伴うようなストレッチなどをしても良くなっていない場合は、一度当院への転院も視野に入れられることをお勧めします。
⑨整体を受ける時の注意点
また、当院の整体は、それほど長い時間かけることはありません。長くても30分ほどで終わります。
というのも、時間が長くなればなるほど、治療を受けることがしんどくなってきたりします。長時間ベッドに寝ているだけで体が悪くなってしまうこともあるので、できるだけ短時間で結果の出る技術を厳選して行いますので、非常にコンパクトにまとまっています。
短時間で最大限の効果の出るように日頃から技術を磨いていますので、長い時間治療を受けたら良くなるという考えはされないようにお願いします。
⑩まとめ
今回は、変形性膝関節症について、まとめてみました。
膝の関節はとてもデリケートな関節なので、痛みが出たから整骨院へ来てくださいとは言いません。まずは整形外科で詳しく検査をしてもらって、骨がどうなっているのかを診察してもらってください。その上で適切な治療を受けるようにしましょう。
また、これまでに病院での治療や整体など色々試してみたけど、全然良くならずに手術も検討しているという方は、一度当院にご相談ください。
何かお役に立てることができるかもしれません。
絶対に我慢し続けたり、諦めたりして、その場をやり過ごそうとしないようにだけお願いします。
少しでもこれを読んでくださった方の膝が良くなっていくことを願っています。それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)