いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
◆はじめに
時期的なものなのかはわかりませんが、睡眠時間は十分にとっているにもかかわらず、寝起きが1日の中で一番しんどいですという方がいらっしゃいます。
それも1人や2人ではありません。
どういったことが体の中で起きているのでしょうか?
もしそういった状況でお困りの方がいれば、この記事を読んでいただいて解決の糸口になることを願っています。
ぜひ最後までお付き合いください。
◆慢性的な疲労と肺と脳の関係
大人になって社会に出た瞬間から、様々な問題で悩みが出てくると言われています。
例えば、次のようなことが挙げられます。
・職場の人間関係
・働き過ぎ
・金銭問題
・健康問題
このようなことで心身共に負担が積み重なり、疲労感として出てくるようです。
では、疲労と脳と肺にどのような関係があるのでしょうか。
疲労というのは、発熱や痛みとともに、三大アラームと言われており、言い換えると体から発する警告サインのことです。
これ以上、体に負担をかけると壊れますよーということを知らせてくれています。
疲労は痛みのように急にくるようなものでもないし、発熱のように測れるものでもありません。
ですから、疲労は放置されることが多く、感じてはいるものの、そのままの状態で活動を続けてしまうことで問題がこじれてしまいます。
そして、気づいた時には時すでに遅しの状態になっており、例えば、うつ病などのメンタルの病気になっていたり、内臓の病気になっていたりするわけです。
これは、疲労を抱え続けた結果、自律神経の乱れや血流が悪くなってしまった結果とも言えます。
慢性的な疲労やうつ病を抱えている人は、脳の血流が不足しているという研究が世界的に行われています。
血流不足があるということは、血液の中に含まれている酸素も不足していると考えられますので、肺を正常に機能させて、呼吸を正しく行えるようにすることが、
脳の血流不足を解消してくれます。
疲れたなぁと感じているのは、脳なのでたくさん睡眠時間をとっていても疲労感が抜けない人は、脳疲労を起こしている可能性があります。
脳の血流不足によって疲労物質が溜まったままになっていると、どんなに休息を取ろうが、寝ようがなかなか疲労感は抜けていきません。
そして最悪なことに、疲労物質を処理できずに放置していると、認知症のリスクも高くなってしまいます。
◆脳疲労を解消することが先決
寝ても寝ても疲れが取れない。休みをたくさん取っても疲れが取れない。このような時は脳疲労を疑いましょうという話でしたが、
脳疲労を解消するためには、何をすれば良いのでしょうか?
一番最初に取り組んでほしいのは、自律神経を整えて、眠りの質を上げるということです。
自律神経を正常に戻すためには、生活リズムを整えることが必要です。
要するに規則正しい生活を心がけるということです。
例えば、
・朝起きる時間を毎日7:00に揃える
・夜は23:00に就寝
・お風呂は21:00ー22:00の間に入る
・毎日きっちり三食とる
・毎朝、朝日を浴びて軽く体操する
・毎朝、30分散歩する
とにかく自律神経のズレが出ないように、生活リズムが乱れないようにすることを心がけてほしいです。
このような取り組みを続けていくと、深い眠りの時間と浅い眠りの時間のメリハリが出てきて睡眠の質が上がってきます。
◆眠りの質をさらに上げるために肺の機能を高める
規則正しい生活を送ることに加えて大切なのが、呼吸です。
脳疲労を解消するためには、脳に酸素がたっぷり含んだ血液を送る必要があるからです。
脳が酸欠状態になると、脳疲労が溜まる一方なので、正しい呼吸ができるようにちょっとした意識が必要になってきます。
どのような意識かというと、鼻呼吸をするということです。
2013年のニューロレポートによると、口呼吸をしていると、脳の酸素消費が多くなり、活動が休まらないという研究報告がされました。
先ほどと内容が重複しますが、脳の酸素消費が増えると、酸欠状態になり、脳疲労が溜まっていきます。ゆっくり大きく鼻から息を吸って、鼻から息を吐き出すということを意識的に行うことによって、脳の酸素消費を抑えることができます。
そして、この鼻呼吸をすることによって、副交感神経にスイッチが入り、リラックスモードに入ることができるため、脳を休ませてあげることができるというわけです。
◆整体を受けると良いことばかり
当院の整体は、体の歪みを整えたり、重心バランスを整えることによって、筋肉の緊張を緩和させていきます。
そうすると、必然的に自律神経の乱れも整いますし、血流も改善していきます。
治療中はほど良い刺激なため、リラックスモードになり、力が抜けているため、体は休まり、脳も活動を抑えることができ、そして呼吸もゆっくり深くできるようになります。
治療が終わると脳も含めて疲労が抜けている状態になるということです。
もちろん一度で全ての問題を解決できるなんてできないので、体が治りたがっているお手伝いをさせていただいている感覚で治療をしています。
◆まとめ
今回は、寝ても寝ても疲れが取れないということに関して、脳や肺の機能に着目して考えてみました。
もし、あなた自身が今、疲れ切っていて、休みを取っても改善しないとか、朝スッキリ起きることができないというようなお悩みがあるのであれば、脳や肺に問題があるかもしれません。
ここに書いたような規則正しい生活を少しの期間だけやってみませんか?
ちょっと体に変化を感じたら、ぜひ継続してみてください。
色々試してみたけど、結局ダメだったという方は、ぜひ当院の整体を受けに来てください。
後悔はさせません。何かお役に立てることができるかもしれません。
絶対に我慢してその場をやり過ごそうとしないようにだけお願いします。
少しでもこれを読んでくださった方の眠りが健やかになっていくことを願っています。それではまた。
(柔道整復師 福井健人 監修)