いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
当院には腰痛の患者さんが毎日のようにたくさん訪れます。
そして、その方々は病院で「これはヘルニアです」「これは脊柱管狭窄症です」「これは坐骨神経痛です」などとレッテルを貼られています。
もちろん、病院でお医者さんが画像の検査をして、プロの目で見ているわけですから間違いのないことだと思いますし、治療の方法も適切なものを
選択して患者さんに提供していると思います。
しかしながら一定数の方は、その治療が合わず、ほとんど最初と変わらず痛いままであったり、生活に支障が出たままの状態で当院に来られます。
なぜこのように、病院の治療では良い結果が出ないことが起こるのでしょうか?
今回は当院が行っている整体の視点でこの問題についてお伝えしていきますので、もしご興味がありましたら最後まで読んでいただけると嬉しいです。
◆はじめに
体のどこかに痛みなどの症状が出て、心配になったら、最初は病院に行くと思います。
風邪を引いたら内科や耳鼻科へ。胃腸の具合が悪ければ、消化器内科へ。
心臓の調子が良くなければ、循環器内科へ。血尿が出たら泌尿器科へ。
こういった具合にそれぞれの症状に合わせて、病院を選びます。
腰痛で耐え難い痛みを感じたら、整形外科へ行きます。
そして、そこで診察を受けて基本的な検査をして、痛み止めの注射、リハビリ、電気治療などを受けます。
場合によっては薬を処方されることもあります。
症状に一番適切な治療(標準治療)を医療のプロであるお医者さんが選択してくれますので、最初のステップはこれで間違いありません。
そして、治療効果が出ているのかどうかを確認するために経過観察が必要になりますので、ある程度の期間は通院が必要になります。
多くのケースでは、これで治っていくと思いますが、その中に治らないケースが混ざっていることがあります。
一部のこういった方が当院に来られるというわけです。
◆病院で治る腰痛、治らない腰痛
なぜ、一番適切な治療を受けているのに、治る治らないの問題が起きるのかというと、
治るものに関しては、痛みの発信源で起きている炎症が治まったからと考えられます。
イメージの話ですが、痛みがひどい場合、その場所で火事が起こっていて、体はその火を消そうと頑張っているけど、
なかなか火は消えません。そこで強力な消火器(注射や薬)の力を借りて一気に火を消してしまいます。
そうすると火はたちまち消えていきます。
このようにして、炎症が治まっていきます。
ところが、いくら消火活動を繰り返しても痛みが引かないケースがあります。
それが病院では治らない場合の腰痛です。
病院では治らない腰痛の原因で考えられるのは、ズバリ【体の歪み】です。
科学的な根拠を示すことはできませんが、これまでの経験上、こういったケースでほとんど全ての患者さんが
体のどこかに歪みが起きていて、歪みを整えるとウソのように痛みが引くことがわかりました。
100人に1人ぐらいの割合で、当院ではどうにもならない腰痛はあるのはありますが、それは検査や問診の時点で
普通じゃない腰痛であることはわかりますので、専門の医療機関に委ねています。
◆どういった歪みが腰痛を引き起こすのか
体の歪みといっても、どのような歪みが原因で腰痛を起こしているのか。
どこをどう見ているのかということですが、
当院では、頭の先から手足の指先まで全部見ていきます。
①頭の傾き、ねじれ
②首の骨のカーブ
③肩の高さ、巻き込み
④肩甲骨の高さ、出っ張り
⑤肘の角度、前腕のねじれ、指の開き方
⑥鎖骨の高さ、ねじれ
⑦骨盤の高さ、前後の傾き、ねじれ
⑧股関節の角度
⑨膝のお皿の向き、ねじれ
⑩足首の傾き、足指のねじれ
ざっくり挙げても、これぐらいは見ています。
例え腰痛であったとしても、腰だけに問題があるわけではありません。
体は全部で一つなので、離れた場所の問題であったとしても関係があるかもしれません。
一つだけが問題なケースは珍しくて、ほとんどの場合は、複数の歪みが絡んでいます。
当院では大きいものから小さいものまで歪みを見逃さないために丁寧に見て調べるようにしています。
◆体の歪みによる腰痛の予防と対策
体の歪みを整えて、歪みをなくせたとしても、その状態がずっと続くわけではありません。
朝起きてから、夜寝るまでの間、何らかの活動をしているわけで、その活動が前後左右均等に使っているわけではありません。
元々体に備わっている人間の回復機能によって、正しい位置に戻そうとする力はありますが、毎日のように同じ姿勢や動作を
繰り返していると、回復するスピードよりも歪んでいくスピードの方が早くなってしまいます。
結果的にまた、腰痛が出やすい状態になってしまいます。
一番良いのは、歯の定期検診のように体も定期的に歪みのチェックをしてもらい、もし、歪みが強ければ正しい位置に整えてもらうことが
重要になります。
「自分でできることはありませんか?」とよく聞かれますが、誰にも見られずに自分1人で体操や運動をやっていると必ずといって良いほど
徐々に我流になってしまい、腰痛予防の体操や運動の原型がなくなっていることがよくあります。
ですから、最初から1人でやろうとせずに、まずは整体で歪みを整えてもらうこと。そして腰痛がマシになってきた段階で、自宅でできる
セルフケアを教えてもらって実践すること。最後に定期的に歪みのチェックをプロにしてもらい、歪みの指摘を受けたり、体操や運動の動きの
確認をしてもらうことで、良い状態が維持できるはずです。
◆まとめ
今回は、病院に行って治る腰痛と病院に行っても治らない腰痛についてのお話をしてきました。
腰痛の原因は人それぞれ個人差があって、これと絞ることは難しいですが、腰痛持ちの大半の方は、
体のどこかしらが歪んでいます。
長年、腰痛を抱えていて、どこに行っても何をしても良くならないと悩んでおられる方は、ぜひ今まで
経験したことのない治療を受けてみてください。
当院では、どのような腰痛であっても、マッサージや電気で終わりではありません。
しっかりお話を聞かせてもらい、体の今を知るための歪みの検査を詳細に行います。
治療自体もこれまで経験されたことのないような優しく安全性の高いものです。
体を壊してしまうような強いマッサージやボキボキ矯正とも違います。
「たったこれだけのことで良くなるなんて不思議です。」とよく言われます。
もし、もうすでに限界ギリギリのところまで来ていますという方は、今すぐにご相談ください。
何かお役に立てるかもしれません。絶対に我慢してやり過ごそうとしないようにだけお願いします。
少しでも参考になりましたら幸いです。
(柔道整復師 福井健人 監修)