いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今年の大型連休は、前半と後半に分かれていて、カレンダー通りのお休みの方の場合、三連休が2回あるというある意味
お得感がある連休だったような気がします。
一方で、三連休明けに仕事に行かないといけないというストレスが2回あるということもあり、五月病が6月になっても引きずってしまうケースもありそうですね。
そんなストレスのかかりやすい時期に出てくる問題が【帯状疱疹】です。
一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は誰にでも起こりうる疾患である【帯状疱疹】について整体の視点も加えながらお伝えしていこうと思います。
ご興味がありましたら、ぜひ最後までお読みくださると嬉しいです。
◆はじめに
帯状疱疹を引き起こすウィルスは、水ぼうそうの原因となるウィルスと同じです。
水痘・帯状疱疹ウィルスです。
初めてこのウィルスに感染すると水ぼうそうになります。水ぼうそうが治った後もウィルスは体の中(神経節)に居座ります。
◆帯状疱疹の原因
普段は人間の免疫システムによって、ウィルスの活動は抑えられているので、症状はありません。
ただ、次のような問題があると免疫システムが作動しにくくなるため、帯状疱疹が発症する確率が上がると言われています。
①加齢(50歳以上)
②睡眠不足
③疲労の蓄積
④精神的ストレス
⑤膠原病を患っている方
こういった問題が相まって免疫システムが弱くなり、機能しなくなった時に、それまで抑えられていたウィルスが再活動し始めます。
これが帯状疱疹の発症メカニズムです。
◆帯状疱疹の後遺症
帯状疱疹は、治療すれば寛解(完治ではなくウィルスの活動を抑える)していくのですが、この病気の嫌なところは、後遺症があるということです。
当院の患者さんから多数ご相談を受けるのも、【帯状疱疹後神経痛】と呼ばれる症状です。
帯状疱疹の皮疹が治った後に神経自体への障害によって起こる痛みと言われています。
どのような症状が現れるのかというと、
⑴焼けるような痛み
⑵締めつけるような持続的な痛み
⑶ズキズキ疼く痛み
⑷軽く触れるだけでも感じる痛み(アロディニア)
こういった症状が挙げられます。
症状が出やすい体の部分は、
・頭や顔
・首や腕
・胸や背中
・お腹周り
・お尻
こういった場所に出やすいと言われています。
かなりの苦痛なので、睡眠が十分に取れなかったり、日常生活にも支障が出るほどになる方もいらっしゃいます。
◆整体の視点からの予防と対策
基本的には、免疫システムが弱くなって機能しなくなったために発症しているわけなので、免疫システムが正常に働きさえすれば問題ないわけです。
そのために必要なことは、問題点の逆をすれば良いです。
加齢や膠原病を除いて、
睡眠をしっかりとること、疲労を回復させるために休息をとること、精神的ストレスをなくすために好きなことをすること。
こういったことを日頃から意識しておくことが大切です。
忙しくて、ご自身ではどうすることもできない場合、当院のような自律神経を整える技術力のある整体を受けることも一つの手段です。
体の負担を軽くして、歪んでしまった体を整え、体の中の水分がうまく循環するように整体を行います。
そうすることで、免疫機能を高めることが可能です。
また50歳以上の方は、ワクチン接種を受けることも推奨されています。
私も50歳を過ぎたらワクチン接種をしようと考えています。
未然に防げるものは、あらゆる手段を使おうと思っています。
◆まとめ
今回は、大型連休が明けて、ストレスを抱えやすい時期に発症しやすい、【帯状疱疹】についてお伝えしてきました。医学的な詳しい情報は、専門機関のサイトなどを参照していただくとして、
覚えておいてほしいことは、免疫機能が低下している時に帯状疱疹になりやすいということです。
最近、仕事頑張り過ぎていたり、寝る間も惜しんで何かに没頭していたり、人間関係をこじらせてしまったり、そういったことが重なって体の疲労や精神的なストレスが過剰になると危険な状態です。
ご自身が危険な状態だなと思われているのであれば、まずは生活リズムを整えることから始めましょう。
そして、もし帯状疱疹が出てしまったらすぐに病院に行って、薬を処方してもらいましょう。
帯状疱疹後神経痛の後遺症が残ってしまったら、体のストレスを抜くために整体も選択肢の一つに入れておきましょう。
もし、ご自身で判断できないような症状でご心配な方は、当院でも構いませんのですぐにご相談ください。
何かお役に立てるかもしれません。
絶対に我慢してやり過ごそうとしないようにだけお願いします。
少しでも参考になりましたら幸いです。
(柔道整復師 福井健人 監修)