いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
先日、古代メキシコ展に行ってきました。
マヤ文明、アステカ文明、テオティワカン文明といった、何千年も昔にあれほど高度な文明があったなんて信じられません。
さらに興味が湧いてきましたので、自分なりに勉強したいと思います。
◆はじめに
先日、患者さんから「先生、良い姿勢がどんな感じかわかりません。自分なりに良い姿勢をしようと思って頑張ってるけど、すぐに猫背に戻ってしまんです。」
といった相談を受けました。
姿勢については、様々なメディアで専門家が発信していて、もはやどれが正しい説なのかがわかりにくくなっているのが現状ではないでしょうか?
今回は、改めてどういった姿勢が良くて、どういった姿勢が悪いのかということについてお伝えしていきたいと思います。
ご興味がございましたら、ぜひ最後までお付き合いください。
◆良い姿勢とはどんなもの?
人間の体の正しい位置というのは、専門的には解剖学的肢位と言います。
ただし、これは解剖学的に基準になる姿勢という意味です。このポジションから逸脱しているから間違いというわけではありません。
解剖学的に正しい姿勢にしたとしても、体が健康になるわけでもありませんし、何か痛みが改善するわけでもありません。
では、当院の整体の視点からの正しい姿勢というのは、どういうものかと言うと、立っている時に体のどこにも力が入っていない状態で、
骨だけで支えられている状態のことを言います。
良い姿勢というのは、個人個人で違うものなので、これが良い姿勢だからみんなもこの良い姿勢の型になるようにしてください。というのは
何か違うような気がします。
当院では一人ひとりの良い姿勢を見つけるお手伝いをして、その姿勢を維持させるための方法をお伝えするようにしています。
◆良い姿勢とキレイな姿勢の違い
よく勘違いされる方がいるのですが、モデルさんみたいな姿勢が良い姿勢だと思ってそれを真似している方がいます。
モデルさんはキレイに見せる仕事なので、トレーニングを積んであの姿勢と歩き方をされています。
一般人が真似をしてすぐにできるようなものではありません。
ですから、良い姿勢とキレイな姿勢はイコールになりません。
良い姿勢は余計な力が入っていない、負担のかからない自然体のことです。
◆キレイな姿勢は何が問題なのか
一番の問題は、反り腰になってしまうということです。
欧米人と日本人の骨格はかなり異なりますので、欧米人の真似をすると日本人はお尻を上に上げて
腰を反らすようにしないとキレイな姿勢を作れません。
反り腰がいったん癖づいてしまうと、猫背で背中が丸いのに腰だけは反っているという背骨にとっては
最悪なラインが出来上がってしまいます。
首や肩こりが慢性化し、腰痛も慢性化するという最悪な結果になります。
◆対策
まずは、再度になりますが、良い姿勢とキレイな姿勢の違いをご確認ください。
モデルさんのような姿勢や歩き方はキレイな姿勢であって良い姿勢ではありません。
あれは、キレイに魅せるために厳しいトレーニングを積んでいるからできているものであって
自然な状態ではありません。
良い姿勢は、余計な力が入っておらず、長時間立っていても座っていても疲れにくいものです。
まずは、余計な力を抜くところから始めていくのですが、当院で大切にしているのは、深い呼吸です。
仰向けに寝ていただいた状態で、上半身を目一杯膨らませて息を吸って、吸った息を全て吐き切ります。
これを何度も繰り返してください。
深い呼吸はリラックス効果があり、自律神経を整えてくれます。
◆まとめ
今回は良い姿勢とキレイな姿勢についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
もし、今ご自身がキレイな姿勢をしようとしているのであれば、今すぐにやめて、良い姿勢を目指していきまましょう。
もし、どうしても自分ではできないという方は、一度当院までご相談ください。丁寧にどこに問題があるのかをお伝えし、何が必要なのかを
お伝えさせていただきます。
(柔道整復師 福井健人 監修)