いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。
院長の福井です。
◆はじめに
私はほとんど毎朝30分〜60分ぐらいウォーキングをしています。
少し早歩き程度のスピードでリズム良く歩いています。
心拍数は100〜120ぐらいで無理のない程度に続けています。
今のところ、心身共に健康状態を保てています。
一方で、毎日運動しているのに、身体が痛くなってしまう人もいらっしゃいます。
私とその方との違いは何なのか。
結構、重要なことだと思ったので、解説していきます。ご自身が毎日運動しているのに、体のどこかに不調があるという場合は、お役に立てる内容になると思います。良かったら最後までお読みくださると嬉しいです。
◆運動とスポーツの違い
これは、私の個人的な見解になりますが、
スポーツというのは、相手と競ったり、技術を向上させたり、勝ち負けをつけたりするものだと考えています。
相手と対決して勝つために、日々トレーニングを続けて、筋肉をつけたり、スピードを上げたり、持久力を高めたり、
難しい技術を習得したりするものだと捉えています。
またスポーツは、競技の特性というものがあって、その競技特有の動きがあるため、偏った筋肉の使い方を余儀なくされます。
野球やゴルフは右打ちなら右打ちしかしませんし、サッカーやラグビーなどはポジションによって片側のサイドだけで動く人もいたりします。
その他の競技でも同じように特有の動作があるため、どうしても偏った身体の使い方になってしまいます。
一方で、運動は、日々健康に過ごすために、体全体を満遍なく動かして、筋肉をほぐしたり、血流を良くしたり、
最低限必要な筋肉を維持するために行うものだと捉えています。
何が一番の違いなのかというと、スポーツは体力レベルや技能レベルを向上させるために、自分の限界を超えることをしていかないといけないということです。
運動は限界を超える必要はなく、必要最低限の体の機能を維持させるために行うものということです。
私が毎朝ウォーキングしているのは、相手と競うことも、技術を向上することも、勝ち負けもありません。記録更新を狙っているわけでもありません。
最低限の体力維持、体型維持、リフレッシュのためだけにやっていることなので、【運動】です。
ウォーキングでも時間を計測し始めたり、距離をもっと伸ばして自己記録更新を狙ったり、前の人を追い抜かしたいといったものが出てくると競技色が強くなるため【スポーツ】になってしまいます。
ということは多少の無理をすることになるわけです。
◆無理すると身体に負荷がかかる
私のようにごくごく普通の一般人がスポーツをしてしまうと、身体のどこかがいずれ悲鳴をあげてしまいます。
健康のために始めたにも関わらず、身体を痛めつけてしまう訳ですね。
マッチョになりたいからという理由で筋トレを始めた方は、それは運動ではなくスポーツです。
どんどん重いものにチャレンジして負荷をかけていかないと、体は大きくなりません。
◆あなたがやりたいのは運動?それともスポーツ?
あなたが実際に目指すのは、どちらですか?
A:生涯、健康な状態を維持させて生活したい。
B:何かの競技をしていて筋力、スピード、持久力、技術、これらを向上させたい。
Aであれば、無理なくずっと続けられる余裕のある運動をすることが大切です。目的は健康状態でずっといることです。
Bであれば、多少のケガや身体のどこかに不具合が出ることも頻繁にあるということを抑えておいてください。必ず身体のメンテナンスが必要になります。
当院に来られる患者さんの中にもBをしているのにAを目指している方もいらっしゃいます。
そういう方にはこれまでお伝えしてきたことと、全く同じことを言って、ご理解いただいています。
◆まとめ
毎日のように運動をしているのに、なぜがいつもどこかが痛いのは、運動ではなくスポーツをしてしまっている可能性があります。
今、ご自身がされていることを思い返してもらって、昨日よりも今日、今日よりも明日という感じで何かを向上させようとしているのは、スポーツをしています。
運動とスポーツの違いを認識するだけでも、身体に対しての向き合い方が変わってくると思います。
最後になりますが、運動をしていても、スポーツをしていても、どちらでも身体に不具合が出ることはあります。
そういった時に、当院の整体は絶大な効果を発揮しますので、日頃から身体を動かす習慣があるのに、痛みなど不具合がある方はぜひ一度ご相談ください。
(柔道整復師 福井健人 監修)