いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
◆はじめに
お尻から足にかけてのしびれを訴える病気の代表的なものの一つに【腰部脊柱管狭窄症】があります。
当院でも腰から足にかけての痛みやしびれを訴えて来られる方がたくさんいらっしゃいます。
この症状は、歩くことで症状が悪化するため、長時間歩けないことで生活の質が低下することが最大の悩みとなっています。
今回はこの腰部脊柱管狭窄症になると、体の中ではどんなことが起こっているのかについて、解説していくとともに、今現在、
この症状にお悩みの方が少しでも不安に思っていることを解消できるような内容をお伝えできればと思っていますので、ぜひ最後までお読みください。
◆ご自身が該当するかどうかチェックリスト
☑︎年齢が60歳以上
☑︎お尻の周辺に痛みやしびれがある
☑︎5分ぐらい歩くと足に痛みやしびれが強く出てきて、少し休むと復活する
☑︎立ちっぱなしで仕事をしているとお尻〜太もも〜ふくらはぎ、すねにかけて痛みやしびれが出てくる
☑︎痛みやしびれはお尻や足の両側あるいは片側に出てくる
☑︎前屈みの姿勢になると楽になる
☑︎自転車に乗っている時は痛みやしびれは出てこない
上記のチェックリストに3つ以上当てはまるものがあれば、腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。
まずは、整形外科を受診して、画像検査をすることをオススメします。
◆腰部脊柱管狭窄症とはどんな病気なの?
簡単に言うと、加齢とともに背骨が変形して、背骨の中の空洞が狭くなります。その空洞の中を通る脊髄というとても大切な部分が
圧迫されることで、腰やお尻、太もも、ふくらはぎが痛くなりしびれが出てくるという病気です。
◆特徴的な症状
最も特徴的な症状は、間欠性跛行と呼ばれるものです。これは、歩き始めて5分ぐらいすると、お尻から足にかけて痛みやしびれが出てきて
徐々に足が前に出なくなります。やがて立ち止まって座って前屈みになって少し休憩すると、復活してまた歩けるようになります。
症状が重くなればなるほど、歩ける時間も距離も短くなっていきます。
また、重症化したものになると、排尿・排便の障害が出てくるものもあります。
◆基本的な対策と予防
ご自身がこういった症状を感じたら、まずは整形外科に行き、診察を受けるようにしてください。
そして、レントゲンや場合によってはMRIの検査を受けて、中がどういった状況なのかをきっちり診てもらうことが大切です。その上で、どういった治療をしていくのかを医師の判断をしっかり聞いて、対応していきましょう。
この症状の予防は、背骨への負担をどれだけ日頃から減らせるか。これに尽きると考えています。
長時間同じ姿勢で座り続けたり、身体が捻った姿勢でテレビを見ていたり、要するにゆがみを常態化させてしまうと背骨へのストレスが増加していき、腰部脊柱管狭窄症のリスクが高くなってしまいます。
常日頃から身体がゆがんでしまわないように気をつけることが最大の予防だと思います。
◆それでも変化がない時は
もし、現状病院に通われているにも関わらず、一向に症状の変化がない場合はどうしたら良いのか?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
当院にもそういった方からのご相談を日々いただいております。
その時は、一度別の視点からのアプローチを受けた方が良いこともありますので、最寄りの整骨院さん、あるいは当院までご相談ください。
◆まとめ
腰部脊柱管狭窄症になると、歩くことに問題が出るため、日常生活での制約が多くなります。
上記のチェックリストを活用して、当てはまるものが複数あれば、我慢せずにすぐに医療機関へ行きましょう。
放置すると変形が進む可能性があります。そして重症化する恐れもあります。
とにかく早めの対処が大切です。
現在治療中の方で、一向に変化のない方は、当院の整体を受けに来ていただければ、何らかの変化は出せます。
病院とは違う角度から身体を診ることができると思います。
手術がしたくない、もう一度元気に歩きたいという思いがおありでしたら、当院がお役に立てることはありますので、
ぜひ一度ご相談ください。
(柔道整復師 福井健人 監修)