いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
私は、バイク、自転車、車の運転が好きです。
でも長距離運転をした後、必ず後悔しています。
それは、100%腰が痛くなるからです。
それでも時間があれば、ついつい運転してしまうので、どうしようもありませんね。
そんな私でも、長時間座りっぱなしの後にやってくる腰痛に最近ようやく勝てるように
なってきました。
その秘密をお伝えできたらと思いますので、よければ最後までお付き合いください。
◆はじめに
「運転のあとは腰が伸びない…」
「事務仕事をしていると腰が痛くなってくる」
こんな経験ってありませんか?
当院でも腰痛を訴える患者さんの中に、
「車の運転をした後は腰が固まって、背中が伸びない…」
「座りっぱなしで仕事をした後は、腰が重だるくなってくる」
と、お悩みの方が沢山いらっしゃいます。
◆仕事や日常生活にまで悪影響を及ぼす腰痛
腰痛をかかえたまま生活するのはとても辛いことですよね。
「ものを持ちあげる」
「長時間同じ姿勢をキープする」といったことができなくなってきます。
これは、私の20年以上、腰痛患者さんを施術してきた経験から言えることなんですが、腰痛と言っても個々人によって症状や原因は様々です。
全く同じ症状や原因ということはありません。
さらに、一時期は腰痛の85%ぐらいが原因不明と言われていました。(今は原因が明確になってきています。)
ですので、これをやれば腰痛が治るなんて治療技術はありません。
各患者さんの体のゆがみや筋肉、関節の硬さを詳細に検査して、その患者さんに最も適した施術を提供することが大切だと思います。
◆何を隠そう、私は腰痛持ちです。
実は、私は中学生から腰痛を持っています。
定期的にギックリ腰にもなっていました。
一時期は長時間立ちっぱなし、座りっぱなしになっていると、じわじわと腰やお尻が重だるくなってきて、
動き出そうとすると、腰や背中が固まって伸ばせなくなっていました。
いつも重いものを持つときや、背伸びをするときは不安を抱えながら、生活していました。
ですので、腰が痛くなれば湿布をはったり、技術勉強会に参加した時に練習相手の方にその場しのぎの対処をしてもらっていました。
当時は、こうするしか方法がなくて困っていました。
これからお伝えする正しい知識や改善法を知るまでは・・・。
◆座っていると腰が痛くなる患者さんに共通していたことがあったんです
腰は、体の中心に位置しています。
この位置から少しでもズレたり、ゆがんだり、不安定になってしまうと、自分では気が付かないうちに体に悪影響が及ぶことになります。
例えば、立っている、座っているという姿勢をキープするけでも、体を安定させようとして、腰や骨盤、背中の筋肉が緊張します。
体の中心がゆがむと全身に悪影響を及ぼしてしまい、座っているだけでも腰が痛くなることが起こるわけです。
私が診てきた患者さんに多かったのは、
・股関節が硬くて動かない
・腰や骨盤周りの筋肉(特にお尻)が硬くなっている
・休憩を取らずに作業に没頭している
この問題を解決した患者さんの多くは、長引く腰痛を改善していかれました。
◆人間の重心の大切さ
人間の重心は立った姿勢になると、骨盤の辺り(おへその下あたり)に位置します。
つまり骨盤が体の重心をコントロールしているといっても過言ではありません。
骨盤が1ミリでも歪んだり、不安定になってしまうとその影響は体中に波及することになります。
そして、体の重心をコントロールする骨盤は、野球のホームベースのような形をした仙骨という骨と、蝶々の羽のような形をした腸骨という2つの骨で仙腸関節(せんちょうかんせつ)という関節を構成しています。
この仙腸関節はほとんど動きません。
安定しておかないといけない関節なので、不必要に動いてしまうと靭帯や関節を痛めてしまう恐れがあります。
そして、股関節や腰周辺の筋肉が硬くなって動かないようになると仙腸関節が徐々に歪みを生じたり、不安定になってきます。
仙腸関節がゆがんだり不安定になった状態で、座りっぱなしの姿勢や立ちっぱなしの姿勢が続くと、仙腸関節のゆがんだところや不安定になったところに重力が加わり、痛みや重だるさが起きてくることになります。
座っていると腰が痛くなる原因を治すには、仙腸関節のゆがみと不安定になっているポイントを改善する必要があります。
そのために自分でできることをご紹介させていただきます。
◆座っていると腰が痛くなる症状を改善する3つの方法
①ウォーキングを日課にする
座っていると腰が痛くなる方に多い特徴として共通しているのが、股関節の硬さです。
もし、股関節が硬くなるとその分だけ怪我をしやすく、疲労がたまりやすくなってしまうんです。
日常で股関節の硬さを予防し、腰や骨盤周辺の筋肉を柔軟にする方法がウォーキングです。
1日5~10分でいいので継続してみると効果的です。
②スクワットを日課にする
座ったままの姿勢って、ひざと股関節が90°に曲がったままの姿勢になっています。
この姿勢が習慣化すると、自分では気が付かないうちに股関節や、腰、骨盤周りの筋肉が硬くなってしまいます。
硬くなった筋肉を柔軟にしていく方法はスクワットです。
最初のうちは深く曲げなくてもいいので、軽くまげる程度にスクワットを10回ほどでいいので毎日継続していきましょう。
③湯船につかるを日課にする
慢性的な痛みや重だるさを訴える方に共通していることが、お風呂をシャワーだけで済ましていることです。
お風呂にゆっくりつかることで血のめぐりを促し、硬くなった筋肉や関節、靭帯を柔軟にしていくことが可能です。
シャワーだけの生活にしている方は、今日から湯船につかり温まるように心がけて下さい。
この3つのことを繰り返していくと、座りっぱなしの後に起こる腰痛を予防・軽減していくことが可能になります。
これはおまけになりますが、座りっぱなしの姿勢が続いた時は、30分に一回は腰を伸ばしたり、少し歩いたりするのも一つの予防法です。
これだけで座っていると腰が痛くなる症状を予防できます。
以前、私も同じようにこの3つのことを実践して腰痛を改善しました。
さらに、当院の腰痛の患者さんにも、同じことをお伝えし、自宅で取り組んでいただいております。
ぜひ、自宅で取り組んでみてください。
もし、この3つのことを継続しても一向に腰痛が改善してこないときは、ひょっとすると他にも原因があるかもしれません。
そんなときは、一人で悩まないでお気軽にご相談ください。
◆まとめ
長い間座っていると腰が痛くなってくる原因は、骨盤を構成する仙腸関節のゆがみや不安定が原因になっていることがある。
体の中心は骨盤の辺りにある、体の中心が歪んだり不安定になると体中に悪影響を及ぼし、腰痛が長引くことがある。
座っていると腰が痛くなる症状を改善する3つの方法
①ウォーキングを心がける
②スクワットをやってみる
③お風呂はゆっくりと温まる