いつも記事を読んでくださり、ありがとうございます。院長の福井です。
今回の記事は以下の目次のようになっております。
【目次】
①はじめに
②脳にある海馬の大切さ
③認知症やうつ病にならないための予防や対策
④整体で海馬を元気にできる?
⑤まとめ
①はじめに
皆さんは、「カズレーザーと学ぶ」という番組をご覧になられたことはありますか?
昨夜家に帰ってテレビをつけると放送されていて、とても勉強になりましたので、ご覧になられていない方のためにシェアしたいと思います。
②脳にある海馬の大切さ
そもそも脳にある海馬というのは、どういうものかと言いますと、大脳辺縁系の一部で、側頭葉の内側に位置する脳の部位です。
「記憶の形成」に重要な役割を果たしています。
暗記ものの勉強が得意な人や、よく人の話を覚えている人などは、この海馬が発達しているものと考えられます。
海馬は「記憶の司令塔」とも呼ばれています。 海馬は神経細胞の結合をつくる役割を果たしていると言われています。 「短期の記憶」から「長期の記憶」へと情報をつなげる橋渡し役を担っていて、「中期の記憶」を担う器官です。
日常的な出来事や学習して覚えたことは、いったんこの海馬に収められて、整理整頓してから、大脳皮質という部分へ保存されていきます。 つまり脳に乱雑に入ってきた情報を仕分けてくれる司令塔等わけですね。
③認知症やうつ病にならないための予防と対策
番組内では、海馬の機能を高めてくれる「BDNF」という神経栄養物質が紹介されていました。
このBDNFが神経伝達の効率をアップさせてくれるものらしいのですが、これが少なくなってくると認知症やうつ病になるリスクが上がるようです。
BDNFを増やすために効果的な方法の一つに運動が紹介されていたのですが、 中でも、有酸素運動(ウォーキング)を1日40分、週に3日を中長期(1年間)にわたって行うことによって、血中のBDNF濃度が上昇し、海馬の体積が2%アップすることがわかっています。
その他にもBDNFの量を増やす食べ物があります。
DHAや、EPAを豊富に含んでいる 食品としては、次のようなものがあります。
【DHAを多く含む魚介類】
アジ、サバ、サンマ、ブリ、イワシ、マグロのトロ、ウナギなど
【フラボノイドを含むもの】
大豆、ゴマ、赤ワイン、緑茶、柚子、みかんなど
・カカオ分70%以上のチョコレートに含まれるカカオポリフェノール
・カマンベールチーズ製造時に使われる白カビが発酵過程で産生する成分がBDNFの増加に寄与していると考えられています。
また、知的好奇心もBDNFを増やすには良い影響を及ぼすようなので、新しい情報にアンテナを張って調べたり、勉強したりするのも良いことなんですね。
逆にBDNFが少なくなる要因としては、
・肥満
・飲酒(記憶がなくなるほどの飲酒)
・慢性的なストレス
こういったものが、悪影響を及ぼすため注意が必要です。
④整体で海馬を元気にできる?
当院の整体を受けても、海馬を元気にすることはできません。
ただ一つ言えるのは、BDNFが減少する要因にもありましたように、慢性的に感じているストレスは非常に海馬にとってもよろしくないということは間違いありません。
慢性的にストレスを受けている体というのは、とても緊張しており、筋肉や関節が非常に硬くなっています。
それを整体によって緩めるだけでも心身ともにリラックス状態を作ることができますので、間接的にではありますが、海馬を休めさせることは可能だと思っています。
ここ最近、全然休みをとっていないとか、休日に外出もせずに家に閉じこもっているとか、ストレスを発散できていない状況が続いているのであれば、当院の整体は間違いなく効果を出すことは可能です。
認知症やうつ病になってしまう前に、しっかりできる限りの予防や対策は打っておきたいですね。
⑤まとめ
今回は、テレビ番組を見てとても勉強になりました。
脳のことを久しぶりに勉強することもできたので、復習になって非常に良かったです。
最近はメディアを見て学ぶ機会が少なくなってきていたので、テレビも貴重な情報源だなと改めて感じました。
これを読んでくださっている方はぜひ、脳の海馬を大切にして、認知症予防やうつ病の予防ができるようにしていきたいと思っています。また、近くにいる大切な誰かにこのお話をしてあげると少し喜ばれるのではないでしょうか。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事を読んでくださっている皆様が認知症やうつ病になるリスクを少しでも減らすきっかけになることを期待しています。
(柔道整復師 福井健人 監修)